英語の読解力がつかない、この分野の点数が伸びないと悩む生徒がいます。特に、TOEFL iBT やIELTSアイエルツの読解問題ではこの傾向が顕著に現れています。これらの試験での英語リスニングやスピーキング、あるいは英文ライテイングは確実がスコアが伸びたのに、リーディングでの点数がなかなか伸びないケースは多くあります。実際に4つのスキルのなかで一番成果が出にくいのは読解セクションであることは事実です。この読解力を伸ばし、このセクションのテストで高得点を取るためには基礎力、応用力、さらに発展力が必要です。まず最初に必要なのが基礎力の基本となる英単語力です。広範囲な英単語とイディオム表現を含めた語彙が豊富でないと、英語の文章を読んで理解することはできません。逆に言うと、広範囲な単語力があれば、英文の大略を理解できるといえましょう。例えば、TOEICで800点を目指す場合は、最低8000程度の単語力が必要です。これは汎用単語と呼ばれる種類を中心とするもので、日本の中学から高校で学んだ英単語を含めて日常生活で自分の意志を伝えたり、ビジネス社会で一般的なコミュニケーションを不自由なくこなせるレベルの語彙範囲です。TOEFL iBT やIELTS はこれに学科単語が4000以上加わります。学科単語は、人類学-Anthlopologyから 物理学-Physics の22分野で、各分野平均200の単語が加わるからです。学科単語は、大学・大学院などで学ぶために必要となる基礎的な学術単語なので、普段の生活ではあまり使うことはありません。例えば、動物学Zoologyで出てくる hibernation-「冬眠」という名詞や、これに関連するhatch-「孵化する」という動詞は、まず日常の英会話においては、動物園にでも行かない限り使うことのない単語です。しかしTOEFL iBTやIELTSでは、重点単語のひとつとして覚えるべき英単語とされています。
英文リーディングの克服について
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