日本の高校のクラスと、アメリカの高校のクラスを比較してみましょう。
日本の高校は、毎年クラス替えによって自分の所属するクラスが決められます。それをホームルーム…HRと呼び、その学年中はそのクラスが自分の所属するものとなって、担任とクラスルームの場所が決められます。ほとんどの授業は、その教室に教科の先生が来てHRクラスのメンバーと受けます。高校2年生以上になると、歴史、英語、数学などのカリキュラムでクラスがわかれる場合があります。
アメリカでは、クラスはどの先生に属するかによって決まりますが、授業は、必修科目を除いて、生徒毎に科目登録するので生徒たちが教室を移動して受講するのが普通になります。例えば、アメリカでは学校敷地と建物が日本に比べて大きいので、区切られていて、社会科系教室ゾーン、理科系教室ゾーンなどのエリア制になっているのが一般的です。そこで、数学のクラスは1階のRoom-101:リチャード先生、外国語は2階のRoom-201:ナンシー先生というように示されています。生徒は、授業担当の先生がいる部屋に行くので、休憩時間には波のように教室の間を大移動することにります。
生徒は、指定された教室に向かうときに、自分のロッカーに立ち寄って次科目の教科書を取って行きますが、教室の移動距離が長くて授業開始時間に間に合わないケースでは、最初から大量の本を持ち歩いています。
月別アーカイブ: 2017年3月
アメリカ交換留学の受け入れ先
前のブログでは、トランプ大統領の入国制限に伴う交換留学への影響を述べました。もう一つ、最近のアメリカ高校生交換留学制度の変化について記したいと思います。
実は、アメリカ側の受け入れ先家庭が近年減少の一途を辿っているのです。特に、男子生徒を受け入れたいというファミリーが減っています。
このプログラムはアメリカと日本の人々が、相互にボランティアとして外国の生徒を長期間受け入れるという国際親善としての好意によって今日まで支えられてきました。受け入れる家庭は、外国人の学生を無償で住まわせて、近くの公立高校に通学させるスポンサーとなります。従って、春休みなどで催される短期語学留学プログラムの有料滞在先ファミリー「ペイ・ゲスト方式」とは異なり、善意で学生を受け入れています。
やはり、世界中どこでも多忙な生活を送る人々が増え、さらに経済的な状況、多様化する民族意識などの理由で、外国からアメリカを訪れる青少年を家族の一員として長期間受け入れることを負担に感じる家庭が増えていると推測されます。
日本側の外国人生徒受け入れでは、例えば愛知県や広島県では、都市部郊外の住宅地域のご家庭が短期間の十代の外国人生徒の受け入れを希望されるケースが増加しています。これらの外国人を受け入れを希望される家庭は、中学生や高校生の年代の子供さんがおられる場合がほとんどで、2週間から1ヶ月間の滞在を支援したいと希望されます。