安倍首相は、4月29日に、日本の首相として初めてアメリカ合衆国議会の上下両院の合同会議で演説を行いました。その演説内容については、このブログが国際政治の広報や批評を目的とするものではないのでここでは触れませんが、アメリカの議会で日本の総理大臣が45分以上に渡って英語で演説をしたことは歴史的な出来事といえるでしょう。アメリカを代表する議員の方々が10回以上のスタンディングオベーションを行なったのは、印象に残りました。実際に、外国の方々を前にして、どのような内容であれ英語でプレゼンテーションをすることは、見ている以上に大変なことです。事前に原稿を何度も読み返し重要な部分は暗記、表現には強弱をいれて笑顔を絶やさない。発音が難しい単語は繰り返して練習をし、自分自身が納得できるまで万全の用意をしても、人前で百パーセントの力を出すことは難しいものです。後生まで映像が残る一発勝負の世界は配信なので、演説慣れした総理大臣といえども緊張はあったと思います。安倍首相は、一国の代表者なので、当然この原稿は完璧な内容で日本政府の官僚によって作られたでしょうし、日本人翻訳者が正確に翻訳してさらにアメリカ知識人が推敲し、英語発話のプロが付いて発音を指導、さらにアメリカ人のプレゼンテーション・コーデイネーターが演説の時の動作や立ち位置まで完全指導したと思います。ひょっとしたら、アメリカ議会と同じセットまで作って予行演習を行ったかもしれません。しかし、どのようであれ、英語の勉強を長期間行ってないと、英語での演説はできません。そういう意味で、将来、政治家を目指す人は普段から英語に親しむ必要があります。
投稿者「acenice」のアーカイブ
アメリカ生活で注意するべき事-銃による犯罪と規制
アメリカの総人口は3億人、それに対して既に市場に出回っている銃器は6万丁といわれます。この数から考えるとアメリカ人ひとりが拳銃2丁を持っている計算になります。銃による殺人傷害事件が発生するたびに、銃の規制「ガン・コントロール」が全米で叫ばれ、オバマ政権でも一時はその規制のながれに乗り出そうとしました。しかし、アメリカの政治団体や族議員に影響力を持つ全米ライフル協会などの銃の護身普及を訴えるオーガナイゼーションの規制反対にあって、この実現は不可能となっています。昨年も、小さな子供が親の拳銃をさわっていて誤射による暴発で死亡したり、警官による黒人への発砲傷害事件などが続けざまに起きています。随分前のことになりますが、日本の高校留学生がハロウインの夜に銃で撃たれてなくなった不幸な事件がありました。この時の被告は裁判では無罪になっています。アメリカでは前述のように銃を持っている家庭が多く、高校留学生のホストの家庭でも寝室に拳銃を備えていることが少なくありません。「深夜に寝室まで忍び込む者は銃を持った犯罪者なので、撃たれる前に撃つことで家族を守る」というホストファザーの覚悟を聞いた時は日本と違う社会がそこにあることを実感しました。高校留学生の滞在先は田舎の場合が多く、その家の回りには民家が少ないことがほとんどです。警察のパトロールもないような片田舎の町では、自分の身は自分で守るのがひとつのアメリカの生活文化であることは間違いありません。
高校生 は「英語で書く」と「英語で話す」が課題
3月17日のNHK-WEBニュースより引用
高校生の英語力 「書く」と「話す」が課題
高校3年生の英語力を把握しようと文部科学省が初めて大規模なテストを行ったところ、「書く」力と「話す」力が目標のレベルに達していない生徒が9割近くに上ることが分かり、文部科学省は、授業や大学入試の在り方を見直して英語力向上に取り組むことにしています。
文部科学省は、英語を「聞く・話す・読む・書く」の4つの力がバランスよく身についているか把握しようと、全国の高校3年生およそ7万人を対象にテストを行いました。
現在、高校卒業時点の英語力の目標は英検準2級から2級程度とされていますが、このレベルに達していた生徒の割合は、「読む」が最も高く27.3%、「聞く」は24.1%、「書く」は13.5%、「話す」は12.8%で、「書く」力と「話す」力は9割近くが目標のレベルに届いていませんでした。
無回答で0点だった生徒も、「書く」については29.2%、「話す」については13.3%いました。
また、英語に対する意識を調べたところ、テスト結果が低い生徒ほど「英語が好きではない」と答えていたり、授業で英語を使った話し合いやスピーチをした経験が少なかったりする傾向が見られました。
文部科学省は「実践的な英語が身についていない現状が浮き彫りになった」として、学習指導要領や大学入試の在り方を見直して英語力向上に取り組むことにしています。
近年の国際化に伴い、文科省は小学校から英語教育を強化してきています。さらに中学校でも英語は英文法の教科を加えて毎日授業が組まれています。その教育成果は確かで、日本人の生徒は比較的に英文法テストで高得点を獲得できます。英単語の学習も中学、高校の英語授業で重点的に指導されるので、一定の読解力も養成されています。しかし、ここで日本人が苦手とされる「英語で書く」ことを教えるためには、生徒に文章をどんどん書かせて、それを先生が徹底した添削指導をする方法しかないため、一度で先生の添削ができる数に制限があり、さらに先生自身の高度なライテイング技術と豊富な作文経験が必要となることを考えるとその実現には相当な困難が予想されます。この英文ライテイング技術を身につけたい生徒は、まず英語日記からスタートすることを勧めます。毎日合ったことを英語で200~300ワードで書いて、最後の3行に自分の意見や、結論を書くようにすれば英作文力を養成することができます。もうひとつの課題である「英語で話す」ことを克服する授業を行うのは相当に難しく、中学・高校ではALTを上手に活用することが望まれます。生徒は、只話すのではなく、文章毎にテーマを決めて話を構成して、「英語で書く」ことと同じように最後に自分の意見や結論を言う練習をすることが必要です。英語で話す場合は、最初に自分の意見をしっかり示すことも必要になります。さらに、発音は重要です。「LとR」「SとTH」「MとN」はほとんどの日本人は正確に発音することが出来ません。この技術をマスターするのにはシヤドーイングが最適ですが、それができない人は「意識音読」を繰り返して発音技術を身につける練習をして下さい。この「意識」とは、単語に「LとR」「SとTH」「MとN」が含まれている場合は、その音と発声法をしっかり意識して正しく声を出して読むと言うことです。
英文リーディングの克服について
英語の読解力がつかない、この分野の点数が伸びないと悩む生徒がいます。特に、TOEFL iBT やIELTSアイエルツの読解問題ではこの傾向が顕著に現れています。これらの試験での英語リスニングやスピーキング、あるいは英文ライテイングは確実がスコアが伸びたのに、リーディングでの点数がなかなか伸びないケースは多くあります。実際に4つのスキルのなかで一番成果が出にくいのは読解セクションであることは事実です。この読解力を伸ばし、このセクションのテストで高得点を取るためには基礎力、応用力、さらに発展力が必要です。まず最初に必要なのが基礎力の基本となる英単語力です。広範囲な英単語とイディオム表現を含めた語彙が豊富でないと、英語の文章を読んで理解することはできません。逆に言うと、広範囲な単語力があれば、英文の大略を理解できるといえましょう。例えば、TOEICで800点を目指す場合は、最低8000程度の単語力が必要です。これは汎用単語と呼ばれる種類を中心とするもので、日本の中学から高校で学んだ英単語を含めて日常生活で自分の意志を伝えたり、ビジネス社会で一般的なコミュニケーションを不自由なくこなせるレベルの語彙範囲です。TOEFL iBT やIELTS はこれに学科単語が4000以上加わります。学科単語は、人類学-Anthlopologyから 物理学-Physics の22分野で、各分野平均200の単語が加わるからです。学科単語は、大学・大学院などで学ぶために必要となる基礎的な学術単語なので、普段の生活ではあまり使うことはありません。例えば、動物学Zoologyで出てくる hibernation-「冬眠」という名詞や、これに関連するhatch-「孵化する」という動詞は、まず日常の英会話においては、動物園にでも行かない限り使うことのない単語です。しかしTOEFL iBTやIELTSでは、重点単語のひとつとして覚えるべき英単語とされています。
TOEICの教員全員受検の衝撃
2015年1月22日のYahoo Newsで、和歌山の公立中学校・公立高等学校の英語教師の今後の取り組みが発表されました。和歌山県の教育委員会は、英語の教員の指導力を高めるために、英語教員すべてに「TOEIC」を受験するよう求めることを決定したとのことです。公立の中学校と高校で英語を教える先生は現在300人とのことですが、TOEICテストをこの春からの4年の間に1回受験するよう求めるという発表がなされました。和歌山県教育委員会の発表では、和歌山県では英検準1級レベルの英語力を持つ教員の割合が、全国平均を大きく下回りっていることが課題となっているとのことです。英語の重要性が叫ばれる近年の教育環境のもとで、国際英語検定テストの受験が相当に重視されるようになりました。英検、TOEICテスト、TOEFL IBTなどの試験対策として重要なことは、普段より「生きた英語」にふれるということです。生きた英語環境にふれる王道は海外留学ということになりますが、それができない場合はラジオ英会話でも、テレビ英会話でも、スピードラーニングでも、DVD学習でもいいので、英語に触れる機会を持つことが必要といえます。中学や高校の英語の先生方は、その仕事柄、英文法や英語の語彙能力は、一般のビジネスマンに比較すると秀でていると思います。しかし、学校という職場環境は、英語を教える以外に、担任としての重責や、教員会議、教育研修など、TOEICテスト受検の準備ができない厳しい職場環境があると思います。とはいえ、最近では中学生でも生徒の中には TOEIC800点、英検準1級を持っている者がいる訳なので、先生といえども英語検定を避けて通れない時代になったということです。
TOEFL を大学入試に本格活用
英語の実力テストであるTOEFLや英検の将来の大学入試活用が新聞で報道されました。教育も国際化を呈し、ボーダーレスな競争時代に突入した今日、世界基準のテストの導入を図ることは重要なことだといえます。日本経済新聞社2014年12月24日号/電子版より抜粋
大学入試の新共通テスト、英語にTOEFL活用も
中央教育審議会(中教審)は24日、大学入試改革の答申案を示した。大学入試センター試験に代わる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」は複数回実施。英語は「読む・聞く・書く・話す」という4技能を評価する方針を明らかにし、TOEFLなど外部の資格検定試験の活用も検討する。文部科学省は年内にもまとまる答申を受け、2021年度入試からの新共通テスト導入に向けて制度設計を進める。
文科省は近く、TOEFLや実用英語技能検定(英検)など各試験の主催団体や高校・大学関係者などによる協議会を設置し、各試験の出題傾向や評価基準などを検証する。検証結果を踏まえ、国が独自に学力評価テストの英語の問題を作成するか、外部試験に委ねるかを判断する。英語以外の教科では、思考力や判断力をはかるため、複数の教科・科目にまたがって出題する「合教科・科目型」や教科の枠組みにとらわれない「総合型」の問題を採用する方針を改めて示した。文科省は今後まとまる中教審の答申を踏まえ、試験制度の専門家会議で出題形式をさらに検討し、16年度中に問題例を公表、17年度にプレテストを実施する。
中央教育審議会の答申案ポイント
○センター試験を廃止し「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」を2021年度入試から導入
○英語は4技能をバランスよく評価し、外部試験の活用も検討
○各大学の個別試験は小論文や面接、集団討論などで多面的に評価する
○高校生の基礎学力をみる「高校基礎学力テスト(仮称)」を新設する
留学生は身につけたい危険予知力…自分の身は自分で守る習慣
今年も、留学生の充実した海外での楽しい生活を知らせるコラムや、逆に悲惨な海外での事故の悲しい報道などがありました。年間1000万人以上が外国に渡航して、さらに留学生、ワーキングホリデー・メーカー、海外インターンシップ、ボランティア留学参加で渡航する若者が数十万人に上る現在、ぜひ皆さんに身につけて欲しいものがあります。それは、「危険予知力」と呼ばれる能力です。もともと、人間には、感覚的に「この先に行くと危ない」とか「この人は危険」、「ここに長く居てはいけない」というような持って生まれた第六感による察知能力があります。これは個人差こそあるものの、誰でもが持っている本能的な能力です。留学生は、これを外国に行く前に研ぎ澄ます練習をすることを勧めます。この練習は、決して難しいものではありません。例えば、海外に行く航空機の中で、瞳をとじてイメージの中で、自分が怖かった時の感覚を思い出すイメージ・トレーニングをすることで身に付きます。外国という未知の所に行くという緊張感を持つことは、自分の身を自分で守るという意味で重要です。さらに、アメリカに到着して、その空港を出る時に「ここはアメリカだ、日本とは違う」と3回程度か唱えると効果が上がります。この危険予知力を研ぎ澄ますと、「ここに物を置いて、この場を離れると盗まれるかもしれない」「こんな闇夜にハイウエイーをドライブすると事故に遭うかもしれない。出発は明日の朝にしよう。慎重に自動車を運転しょう」「この外国人の人は親切なようだけど注意しないといけない」という事故アラームによる助言が、外国生活の状況に応じて自分の中に自然に鳴り響くようになります。備えあれば憂いなし、ぜひやって見て下さい。効果があります。
届いた悲報…またカリフォルニアで留学生死亡事故発生
このブログでは、今年の9月から、海外で発生した日本人留学生を含む外国への日本人旅行者が実際に直面した事故の例や、海外留学保険システムの重要性、さらには海外旅行保険の現況をお話ししてきました。留学生を含む日本人海外旅行者の怪我・病気の入院・単純治療や、さらには携行品盗難紛失、当事者が加害者となったケースの損害賠償請求などの案件で大手の保険会社に保険金が請求されたケースは年間60万件に上がるといわれています。2014年の日本人旅行者の集計数が1千万人を超えた現在、外国に旅行する方々は「旅行者としての自己認識」が必要だといえます。「自分には何も起きない」、「私だけは大丈夫」という考えを「外国では事件が発生して自分が直面することがある。その時はしっかり対応しよう」という意識を持って日本を旅立つ必要があります。旅行中にパスポートを紛失しただけでも、そのショックは想像以上に大きく、さらに旅行プランや留学生活の継続が、パスポートの再発行手続きにかかる経費と時間で台無しになるものです。パスポートの再発行は、戸籍抄本があると短期で可能ですが、それが難しい場合はパスポートのコピーを所持し、留学生の場合は渡航先国学生ビザのコピーがあれば再発行の時間を短縮することができます。万一の盗難に備えてクレジットカード番号の控え、パソコンデーターのバックアップをしておけば、被害を最小限に納めることが出来ます。「備えあれば憂いなし」は海外渡航者に対する教訓となる言葉です。
さて、先日も、また日本人留学生の自動車事故での悲しいニュースがテレビで報道されました。アメリカのカリフォルニアで、日本人留学生が交通事故を起こして死亡しました。留学生は、十代、二十代の若者が多く、彼らの事故の報道には心が痛みます。
大阪出身の日本人留学生が死亡 米カリフォルニア州で4人死傷事故
【ロサンゼルス=中村将】米カリフォルニア州パームスプリングズ市近郊の高速道路で11月29日に、ワシントン州の大学に留学中の日本人女子学生4人が乗った乗用車が事故を起こし、1人が死亡、3人が負傷したことが2日、分かった。地元メディアが報じた。
地元警察の調べでは、4人は29日の午後1時50分ごろ、高速道路を走行中、中央線を越えて反対車線にそれ、横転した。4人のうち数人が車内から投げ出されたという。
報道によると、死亡したのはヒロオカ・ヨシコさん(22)=本籍地大阪府=で、19~22歳の3人が負傷。パームスプリングズ市内の病院に収容されたが、うち1人は意識不明の重体という。4人はいずれもワシントン州のセントラル・ワシントン大学に留学中だった。
地元警察は、だれが運転していたかなど、事故当時の状況を調べている。現場は、メキシコ国境から北へ約100キロ。今年は日本人留学生の海外での自動車事故が多発している。-産経新聞ネット版より引用-
アメリカの予期せぬ事件-州や地域によって異なる治安事情
昨日、アメリカのロサンゼルスの国際空港のあるイングルウッドで殺人事故がありました。犠牲者は日本人で、牛丼の吉野屋の前で銃被害に遭いました。
11月9日(日)午前4時ごろ、日本人男性Sさん(40歳)が、ロサンゼルス近郊のイングルウッドにある日系の牛丼チェーン店「ヨシノヤ(YOSHINOYA USA・吉野家USA)」が入っているモールの駐車場で、銃で頭を撃たれて死亡する事件が発生した。
ロサンゼルス市警によると、Sさんは、駐車場で助手席から降りて約2分後、誰かと話をしていたところを、近づいてきた車に乗っていた男たちに、至近距離から頭を撃たれて死亡した。また、その経緯は防犯カメラの映像に残っていたという。警察は事件発生直後に通報を受けて、逃走した犯人たちの車を負うも取り逃がし、現在も3人の男の行方を追っている。
Sさんの本籍は東京で、カリフォルニア州の運転免許証を持っていた。日本総領事館によると「短期滞在者」として登録されていたが、滞在目的は不明。現場は治安の悪い場所として知られており、今年に入り、イングルウッドでの拳銃による殺人事件は17件目。
イングルウッドはアフリカ系やヒスパニックと呼ばれる南米系の住人が多く貧民街があるために、昼間は別として夜は危険な地域です。ロサンゼルスの人口は約280万人、それに対して昨年起きた殺人事件は400件以上なので、7千人に一人が銃などの犠牲になっている計算になります。しかし、この治安事情は、州によって大きく異なり、例えば、カリフォルニアの隣のオレゴン州のポートランド市は治安が良い町として有名です。高校生が留学する地域は、ほとんどが小都市、あるいは田舎が多く、安心して生活できる環境です。しかし、銃社会であるアメリカでは、実際に何が起こるかわからないので、夜間の外出や現金を持っての一人歩きは極力さける必要があります。
それにしても、今年はカリフォルニアでの日本人にまつわる事故や事件がニュースで取り上げられることが多く、それはすなはち、海外に渡航する日本人が増えて多くの方が外国で生活を送っている証であるといえます。日本の大都市、東京や大阪でも毎日様々な事件が起きてテレビで報道されていますが、日本の都市ほど治安の良い国は少ないのが現実です。
留学中の盗難被害について
近年、海外で留学生が盗難の被害にあうケースが増えています。例えば、混雑したエアポート内でバックが盗まれたり、ハンバーガー・ショップでほんのわずかなスキにカバンが盗まれたり、まれなケースでは、留学先の学校内でカメラや携帯電話などの貴重品が盗まれたという報告もあります。アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど、いずれの国でも留学生に対する盗難は一定の頻度で発生しています。私の知る限りにおいて盗まれた物が警察によって発見されて生徒さんのもとに戻ってきたという例はありません。従って、留学生はこれらの盗難被害を防ぐ努力と注意と怠らない意識が日常生活で求められています。基本的なことですが、外出時に大事なものや貴重品は持ち歩かないようにすることが必要です。日本人の持っているものは、何れの製品も外国では高価なものが多く、メイド・イン・ジャパンは高級ブランドとして狙われやすい傾向があるのが事実です。海外では自分の持ち物には気を付けて、カバンは席を離れる時やトイレに行く時は脇にしっかり抱えて持ち運ぶなど最善の注意をして下さい。不幸にも盗難被害に遭った場合は、すぐに警察に出向いて被害届を出してください。そして盗まれたもの全てをその届出書に網羅して届けてください。被害届けが受理されたら警察から控え書類が発行されます。海外留学保険では携行品の被害が補償されているので、できる限り早く保険会社に連絡をとって保険金の請求を行って下さい。但しこの保険では、現金や、クレジットカード、コンタクトレンズなどは保障されません。また、紛失や置き忘れたものは、保険での保証の対象にはならないので気をつけましょう。