お笑いコンビのピース綾部さん。アメリカのニューヨークに行って、カフェの店員をしながらハリウッド俳優を目指されるとの報道です。綾部さんは、アメリカのビザは何を申請されるのでしょうか。特に、アメリカの労働関係ビザは審査が厳格なことで有名です。
通常、アメリカに入国希望する者は、一時滞在のための非移民ビザか、永住のための移民ビザのどちらかを取得する必要があるとされます。
資格国市民は、ビザ免除プログラムにより、ビザなしでアメリカに行くことができますが、ビザ免除プログラムで渡米する旅行者は、米国旅行前に電子渡航認証システム ESTAを利用して入国事前承認を得る必要があります。
しかし、ビザ免除プログラムの対象外の、交流プログラム参加、またはB-1ビザの旅行目的に該当しない他目的旅行者は、非移民ビザが必要となると定められています。
非移民ビザは、特定の目的を達成するために特定期間、アメリカ滞在を希望する観光客、ビジネスマン、学生、または特殊労働者が利用するものです。
ビザ規制では、ビザの申請時に、領事官に居住国と強いつながりがあることや、一時滞在の後、アメリカを出国する予定であること、充分な資金と英語力を有する必要があります。
米国ビザのカテゴリーは、A~Mまでの記号で示され
商用/観光ビザ
就労ビザ
学生ビザ
交流訪問者ビザ、
通過ビザ/クルービザ
宗教活動家ビザ
使用人ビザ
報道関係者ビザ
貿易駐在員・投資駐在員ビザ
婚約者ビザ
と細かく分類されています。
ガンバレ、綾部さん。
投稿者「acenice」のアーカイブ
WBC開催を応援する留学生
アメリカのカリフォルニア州、コスタメサ公立高校に交換留学中の石原悠人君より、先月アメリカで開催されたWBCワールド・ベースボール・クラッシックの時の現地の様子がメールで知らされてきました。
今回のWBC大会には、アメリカ代表チームにメジャーの有名選手であるキンズラー、ジョーンズ、イエリチ、スタントンやロアーク選手などが参加したので、米国現地では大きく報道されたそうです。特にカリフォルニア州では、ドジャース、SFジャイアンツ、エンジェルズなどの大リーグチームのシーズン前哨戦となる世界大会という扱いで、テレビでも全試合が中継されたとのことす。アメリカ高校交換留学生の石原君も滞在先のホストファミリーと一緒にテレビで熱心に観戦して日本代表チームを応援したとか。
3月23日の決勝戦の、プエルトリコ対アメリカのゲームまで、日本を含めて世界の野球ファンをわかせたWBCワールド・ベースボール・クラッシックですが、結局日本は3月22日の準決勝に、アメリカ代表チームに惜しくも敗れてベスト4で今大会は終わりました。
とはいえ、アメリカ代表チームが優勝したことは「野球の母国で開催された世界大会」として意義のあることでした。広島カープからは、菊池選手、田中選手、鈴木選手が参加していたので広島から参加した留学生たち全員で、精一杯応援したそうです。
アメリカ高校生活-クラスと授業
日本の高校のクラスと、アメリカの高校のクラスを比較してみましょう。
日本の高校は、毎年クラス替えによって自分の所属するクラスが決められます。それをホームルーム…HRと呼び、その学年中はそのクラスが自分の所属するものとなって、担任とクラスルームの場所が決められます。ほとんどの授業は、その教室に教科の先生が来てHRクラスのメンバーと受けます。高校2年生以上になると、歴史、英語、数学などのカリキュラムでクラスがわかれる場合があります。
アメリカでは、クラスはどの先生に属するかによって決まりますが、授業は、必修科目を除いて、生徒毎に科目登録するので生徒たちが教室を移動して受講するのが普通になります。例えば、アメリカでは学校敷地と建物が日本に比べて大きいので、区切られていて、社会科系教室ゾーン、理科系教室ゾーンなどのエリア制になっているのが一般的です。そこで、数学のクラスは1階のRoom-101:リチャード先生、外国語は2階のRoom-201:ナンシー先生というように示されています。生徒は、授業担当の先生がいる部屋に行くので、休憩時間には波のように教室の間を大移動することにります。
生徒は、指定された教室に向かうときに、自分のロッカーに立ち寄って次科目の教科書を取って行きますが、教室の移動距離が長くて授業開始時間に間に合わないケースでは、最初から大量の本を持ち歩いています。
アメリカ交換留学の受け入れ先
前のブログでは、トランプ大統領の入国制限に伴う交換留学への影響を述べました。もう一つ、最近のアメリカ高校生交換留学制度の変化について記したいと思います。
実は、アメリカ側の受け入れ先家庭が近年減少の一途を辿っているのです。特に、男子生徒を受け入れたいというファミリーが減っています。
このプログラムはアメリカと日本の人々が、相互にボランティアとして外国の生徒を長期間受け入れるという国際親善としての好意によって今日まで支えられてきました。受け入れる家庭は、外国人の学生を無償で住まわせて、近くの公立高校に通学させるスポンサーとなります。従って、春休みなどで催される短期語学留学プログラムの有料滞在先ファミリー「ペイ・ゲスト方式」とは異なり、善意で学生を受け入れています。
やはり、世界中どこでも多忙な生活を送る人々が増え、さらに経済的な状況、多様化する民族意識などの理由で、外国からアメリカを訪れる青少年を家族の一員として長期間受け入れることを負担に感じる家庭が増えていると推測されます。
日本側の外国人生徒受け入れでは、例えば愛知県や広島県では、都市部郊外の住宅地域のご家庭が短期間の十代の外国人生徒の受け入れを希望されるケースが増加しています。これらの外国人を受け入れを希望される家庭は、中学生や高校生の年代の子供さんがおられる場合がほとんどで、2週間から1ヶ月間の滞在を支援したいと希望されます。
トランプ大統領で変わる留学ビザ
アメリカでトランプ大統領が誕生して、既にいくらかの大統領令が発令されました。その中で、選挙公約であったメキシコとの国境の塀をつくることで、その費用をどのように捻出するのかでメキシコ大統領と言い争いになった経緯があります。最近では、関税や国境税を設定して、この予算を捻出しようという案もでています。
既に、オバマ大統領の時と政治的状況が変わり、トランプ大統領の行う様々な変革や外国人の入国規制がこれからのアメリカとの文化交流プログラムにも多くの影響を与える懸念が発生しています。
特に、高校生の交換留学はアメリカの国の機関である国務省の規程に沿って行われています。アメリカの国務省に認定された教育財団が、スポンサーシップのもとで外国の生徒を受け入れるときに、アメリカ政府のDS-2016というビザの申請根拠となる書類を発行します。この発行条件や、発行される数そのものの制限がなされる可能性があります。
そうなると、日本を含めたアジア地域からの高校留学生の参加数も制限を受け、戦後数十年続いた、高校生交換留学制度が下火になるか、最悪の場合、プログラムの縮小や廃止に向かう懸念もあります。
オバマ政権時の日本のアメリカ大使がケネディ女史の時には、アメリカへ留学や文化交流プログラムが盛んに唱えら進められました。トランプ政権下でも、若者の文化交流を継続して欲しいと願っています。
ところで、ケネディ大使は在任中に広島に何度かお越しになりました。広島県庁、原爆ドーム、広島大学、広島カープの試合が開催されたMAZDAスタジアムなどを訪問され、広島にとって思い出深いものとなりました。今後の活躍をお祈り申し上げます。
写真はデイリースポーツ提供
広島東洋カープのケネディ大使始球式
TOEIC検定資格は重要
京都府の中学校英語教師を対象にして開催された今年度のTOEICテスト結果についての問題が、昨日の毎日新聞電子版に掲載されました。このテストにおいて、TOEICの合格レベルとされている700点台に到達できたのは、受験した教師のわずか20%という結果でした。これは5名にひとりしか合格できないことになります。5年後に英語の大学受験内容が、より実務的なものに文部科学省の大学入試改革で改編されることが決まっている状況から、英語を教える先生の英語検定の合否結果が重視される傾向にあります。
中学の先生のTOEICスコアが低いことが、英語の先生としての資質の低さを示すものではありませんが、英語の指導内容の国際化に伴って、「使える英語」として教師自らが学習した上で英語の指導することが求められます。特に、コミュニケーション・ツールとして英語を考えた時にスピーキング技能やリスニング技能の強化に重点を置くことが求められます。近い将来、英語の先生になる条件としてTOEICなどの英語検定に合格していることが条件となる可能性があります。
ところで、高校留学に参加する生徒も、大学への進学ではTOEICなどの点数や、英語検定試験合否が大学受験に合格する条件になるので、できる限り早い時期から生きた英語をマスターする学習を開始して下さい。
京都府の中学英語教員、TOEIC合格がわずかで疑問も
(毎日新聞2017年2月11日 16時18分より)
京都府内の公立中学校(京都市を除く)の英語科教員を対象に、府教委は英語能力テストTOEICの受験を支援している。2016年度に約750万円の予算を組み、セミナーの受講費や受験料も負担した。一度で目標とする730点以上(英検準1級に相当)に達しなかった教員には2回目の「再試験」もあった。しかし、「合格」したのは対象者74人のうち16人。9日に結果を発表した府教委は「先生たちには本気になってもらいたい」と不満を漏らすが、専門家や現場からは懐疑的な声も上がっている。次期学習指導要領で、中学での授業を英語で教えることを検討していること、国が英語科教員に英検準1級程度の英語力を確保するよう呼び掛けていることを踏まえた。府教委は16年度、英語教育の基盤強化中心事業として、TOEIC受験の支援を打ち出した。50歳未満で英検準1級程度に達していない英語科教員約150人を対象にし、16年度は74人が参加した。
昨年6月のTOEIC試験では、4人が目標を達成。残る70人は、8~10月に民間業者による集中セミナーを3回受講するなどし、2回目のテストに臨んだ。最終的に計16人が目標を達成し、最高点は885点だった。しかし、58人は730点未満で、最低点は280点だった。58人には3回目の受験を課す。府教委学校教育課の立久井聡課長は「英語教員としての資質が問われかねない」と危機感をあらわにする。
一方、英語教育学専門の杉本義美・京都外国語大教授は「点数が高いから良い先生とは必ずしも言えない」と指摘する。TOEICはリスニングと読解の力を知るには有効と評価しているが、会話力は測れない。「英語で授業を教えるには相当なスピーキングと指導力が必要で、授業研修に一層力を入れる必要がある」と説く。
受験ムードに困惑している教員もいる。宇治市の中学校で英語を教える50代の男性は「現場には大きな負担」と説明する。男性は30代で英検準1級を取得。より良い授業をしたいと思う一方、英語指導以外の業務が多い。授業の準備に満足な時間が割けない教員も多いという。「英語力を上げるなら試験勉強ではなく、ネイティブスピーカーを囲み少人数で英語を学べるような機会を作ってほしい」と望んでいる。
府教委は教員の英語指導力向上を目的に、教員の研修や英検準1級受験の全額を補助しているが、ネイテイブスピーカーによる勉強会は開いていない。 TOEIC受験の支援事業は17年度も継続する予定で、新たに約70人が対象になる。立久井課長は「集中して勉強しないと点数は取れない。対象者がいる学校には、しっかり取り組める環境作りへの配慮をお願いしたい」と話している。
トランプ大統領の就任演説
先月20日、トランプ氏がアメリカの大統領に就任しました。アメリカのワシントンD.C.での大統領就任式の模様は、全世界に実況で中継されました。
その時のトランプ氏の就任スピーチは、誰にでも分かりやすいものでした。恐らく、日本人の高校生、大学生、社会人の方でも、英検準1級レベルの英語力が有れば、この演説のほとんどの内容を理解できたのではないかと思います。改めて、その英文スピーチをこのウェブ・ページに残したいと思います。
大統領就任後に、多くの話題を提供し続けるトランプ大統領。これからの世界は彼の手の中でどのように変わっていくのでしょうか。同時に、日本の若者のアメリカとの文化交流などのプログラムはどのように変わっていくのでしょうか。これからも世界が平和であり、若者が自由に語り合い、発展し続ける安定した社会であることを願っています。
Chief Justice Roberts, President Carter, President Clinton, President Bush, President Obama, fellow Americans and people of the world, thank you.
We, the citizens of America, are now joined in a great national effort to rebuild our country and restore its promise for all of our people.
Together, we will determine the course of America and the world for many, many years to come. We will face challenges, we will confront hardships, but we will get the job done.
Every four years, we gather on these steps to carry out the orderly and peaceful transfer of power, and we are grateful to President Obama and First Lady Michelle Obama for their gracious aid throughout this transition. They have been magnificent. Thank you.
Today’s ceremony, however, has very special meaning because today, we are not merely transferring power from one administration to another or from one party to another, but we are transferring power from Washington, D.C. and giving it back to you, the people.
For too long, a small group in our nation’s capital has reaped the rewards of government while the people have borne the cost. Washington flourished, but the people did not share in its wealth. Politicians prospered, but the jobs left and the factories closed. The establishment protected itself, but not the citizens of our country. Their victories have not been your victories. Their triumphs have not been your triumphs. And while they celebrated in our nation’s capital, there was little to celebrate for struggling families all across our land.
That all changes starting right here and right now because this moment is your moment, it belongs to you.
It belongs to everyone gathered here today and everyone watching all across America. This is your day. This is your celebration. And this, the United States of America, is your country.
What truly matters is not which party controls our government, but whether our government is controlled by the people.
January 20th, 2017 will be remembered as the day the people became the rulers of this nation again.
The forgotten men and women of our country will be forgotten no longer.
Everyone is listening to you now. You came by the tens of millions to become part of a historic movement, the likes of which the world has never seen before.
At the center of this movement is a crucial conviction, that a nation exists to serve its citizens. Americans want great schools for their children, safe neighborhoods for their families, and good jobs for themselves. These are just and reasonable demands of righteous people and a righteous public.
But for too many of our citizens, a different reality exists: mothers and children trapped in poverty in our inner cities; rusted out factories scattered like tombstones across the landscape of our nation; an education system flush with cash, but which leaves our young and beautiful students deprived of all knowledge; and the crime and the gangs and the drugs that have stolen too many lives and robbed our country of so much unrealized potential.
This American carnage stops right here and stops right now.
We are one nation and their pain is our pain. Their dreams are our dreams. And their success will be our success. We share one heart, one home, and one glorious destiny. The oath of office I take today is an oath of allegiance to all Americans.
For many decades, we’ve enriched foreign industry at the expense of American industry; subsidized the armies of other countries, while allowing for the very sad depletion of our military. We’ve defended other nations’ borders while refusing to defend our own.
And spent trillions and trillions of dollars overseas while America’s infrastructure has fallen into disrepair and decay. We’ve made other countries rich, while the wealth, strength and confidence of our country has dissipated over the horizon.
One by one, the factories shuttered and left our shores, with not even a thought about the millions and millions of American workers that were left behind. The wealth of our middle class has been ripped from their homes and then redistributed all across the world.
But that is the past. And now, we are looking only to the future.
We assembled here today are issuing a new decree to be heard in every city, in every foreign capital, and in every hall of power. From this day forward, a new vision will govern our land. From this day forward, it’s going to be only America first, America first.
Every decision on trade, on taxes, on immigration, on foreign affairs will be made to benefit American workers and American families. We must protect our borders from the ravages of other countries making our products, stealing our companies and destroying our jobs.
Protection will lead to great prosperity and strength. I will fight for you with every breath in my body and I will never ever let you down.
America will start winning again, winning like never before.
We will bring back our jobs. We will bring back our borders. We will bring back our wealth. And we will bring back our dreams.
We will build new roads and highways and bridges and airports and tunnels and railways all across our wonderful nation. We will get our people off of welfare and back to work, rebuilding our country with American hands and American labor.
We will follow two simple rules; buy American and hire American.
We will seek friendship and goodwill with the nations of the world, but we do so with the understanding that it is the right of all nations to put their own interests first. We do not seek to impose our way of life on anyone, but rather to let it shine as an example. We will shine for everyone to follow.
We will reinforce old alliances and form new ones and unite the civilized world against radical Islamic terrorism, which we will eradicate from the face of the Earth.
At the bedrock of our politics will be a total allegiance to the United States of America, and through our loyalty to our country, we will rediscover our loyalty to each other. When you open your heart to patriotism, there is no room for prejudice.
The Bible tells us how good and pleasant it is when God’s people live together in unity. We must speak our minds openly, debate our disagreements honestly, but always pursue solidarity. When America is united, America is totally unstoppable.
There should be no fear. We are protected and we will always be protected. We will be protected by the great men and women of our military and law enforcement. And most importantly, we will be protected by God.
Finally, we must think big and dream even bigger. In America, we understand that a nation is only living as long as it is striving. We will no longer accept politicians who are all talk and no action, constantly complaining, but never doing anything about it.
The time for empty talk is over. Now arrives the hour of action.
Do not allow anyone to tell you that it cannot be done. No challenge can match the heart and fight and spirit of America. We will not fail. Our country will thrive and prosper again.
We stand at the birth of a new millennium, ready to unlock the mysteries of space, to free the earth from the miseries of disease, and to harness the energies, industries and technologies of tomorrow. A new national pride will stir ourselves, lift our sights and heal our divisions.
It’s time to remember that old wisdom our soldiers will never forget, that whether we are black or brown or white, we all bleed the same red blood of patriots.
We all enjoy the same glorious freedoms and we all salute the same great American flag.
And whether a child is born in the urban sprawl of Detroit or the wind-swept plains of Nebraska, they look up at the same night sky, they will their heart with the same dreams, and they are infused with the breath of life by the same almighty creator.
So to all Americans in every city near and far, small and large, from mountain to mountain, from ocean to ocean, hear these words: You will never be ignored again.
Your voice, your hopes, and your dreams will define our American destiny. And your courage and goodness and love will forever guide us along the way.
Together, we will make America strong again. We will make America wealthy again. We will make America proud again. We will make America safe again. And yes, together we will make America great again.
Thank you. God bless you. And God bless America.
Thank you.
God bless America.
英語のグローバル化を考える
世界で蔓延する急速な社会のグローバル化に応じて日本の英語教育も変化しています。グローバル化の進展の中での英語力の重要性と高校留学の示す役割とはいったい何でしょうか。英語力の一層の充実は日本にとって極めて重要な問題だという意見があります。それに対応する一つの催しが十代の高校生が参加する高校留学です。今後、日本人一人一人が、国際文化理解や異文化コミュニケーションに積極的に対応することはますます重要になります。その際に、英語力の向上はかかせないので、英語力養成を目指すべきですが将来の英語教育において、その基礎的・基本的な知識・技能とそれらを活用することは容易ではなさそうです。
東京オリンピック・パラリンピックを迎える2020年はもとより、現在、学校で学ぶ児童生徒が卒業後に社会で活躍する2050年頃は、日本は、多文化・多言語・多民族の人たちが、協調と競争する国際的な環境の中にあることが予想されます。それに対応する英語教育の変化が求められるのですが、英語学習の工夫によって対応しないと、時代のスピード変化について行くのが難しいようです。人工知能AIの進歩と改革で、AIを英語学習に取り入れたりAIそのもので英語を理解する支援システムを構築したりという取り組みが進むと予想されます。
とはいえ、コンピューター技術や人工知能に頼るのではなく、生身の人間として、海外に行き、そこで学び生活する経験を踏むことがますます重要になることは間違いなさそうです。
不可思議な留学生の不明事件
昨年末から毎日テレビで報道されているフランスで起きた日本人留学生不明事件。これは、フランス東部で日本人の女子留学生が行方不明になっているというもので、フランスの警察は容疑者を20代の外国人留学生の男に絞って行方を追っていると報道されています。
この行方不明になっている留学生は、筑波大学からフランスのブザンソンにある大学に留学している黒崎愛海さん、21才です。現地の捜査幹部の発表によると、黒崎さんは行方が分からなくなった昨年12月4日の夜、ブザンソンから15キロ圏内のレストランで20代の外国人の留学生の男と一緒にいたことが、店の防犯ビデオから判明したとのことです。その後、消息は不明で、現地では国境を越えて騒ぎになっているようです。黒崎さんが何者かによって殺害されたのか、あるいは複雑な事情でどこかに潜んでいるのか、さらにはこの容疑者の男との関連や、この容疑者の国籍もはっきりと報道で示されてないことなどから、謎が謎を呼んでいます。
今回は、日本人の行方不明ということで、大きく報道されています。実際に、少なくない外国人旅行者が毎年世界中で行方不明になっているという現実があります。これから海外へ渡航する方は、こういった現実をしっかり認識することが大事です。
新しい年に
2017年が明けました。皆様、あけまして、おめでとうございます。
2016年の年の瀬はせわしく過ぎて大晦日が終わり、2017年元日を迎えると、本当にせわしく毎日が過ぎていきます。1月2日は帰省からのUターンのラッシュがピークを迎えまました。そして1月4日には官庁や企業の仕事始め、5日には平常通りの毎日がスタートします。学校も6日から新学期を迎えます。
そんな中で、テレビやYahooニュースで知らされるのは「海外のテロのニュース」です。ISイスラミック・ステイトによるものと思われる破壊活動は昨年12月にはトルコの首都アンカラで発生して多くの犠牲者を出し、年が変わってはイラクでの自爆テロとして続いています。
不安定な中東情勢を心配しながらも、日本の、そして身の回りの平和な毎日を祈ります。今年、海外留学を目指す方々は、めまぐるしく変わっている外国の世相を肌で感じながら、海外の生活を自分自身で安全に過ごす方法を画策して、その術を身に付けないといけない時代になりました。危険を回避しながら日本と違う価値観や文化を身に付けて日本に帰国して留学を完結するという目的を忘れてはいけません。それは、中学や高校留学のプログラムに参加する十代の若者にもあてはまることです。保護者から離れて暮らす外国の日常では、自分の行動に責任を持つ覚悟が必要です。今年1年が皆さまにとって素晴らしい年であることをお祈りします。