留学生へ注意喚起

フランス、ベルギー、アメリカ、そして昨日のバングラデシュのレストラン襲撃事件に日本人が巻き込まれて8名の犠牲者をだしました。これら一連のテロリスト事件の発生を受けて日本の文科省が対策に乗り出しました。まず、全国の国公大学、私立大学や教育機関に対して、夏休みの短期留学や海外旅行に出る学生への注意喚起を促す通知を出すことを決めたとの報道がありました。この通知では、留学予定者に海外の現地情報を電子メールで知らせることや、緊急事態発生時に安否確認に利用される外務省のシステムへの登録を求めることが含まれます。今、世界中のどこにいても、安定しない世界情勢からテロリストの標的になる可能性があります。
ところで、「テロリストの攻撃に遭遇したらどのように対処するのか?」という危機管理サイトの記事を紹介したいと思います。まずは、銃声や叫び声を聞いたら、物陰に身を寄せて、姿勢を低く保つこと。そして、その音の発生する逆方向に退避する経路を探って、機敏に対応することとなっています。
しかし、現実に事件に遭遇した場合、地面に身を伏せるのが精一杯で恐怖で動くことも出来ないのではないかと思います。さらに、自爆テロなどには対応するすべがなく、結局、知らない町に旅行する場合は、「夜に出歩かない」「賑やかなレストランや人が集まるところに行かない」という事前の注意行動しかないように思えます。 
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サンバーナディーノの事件

私がサンバーナンディーノを訪ねたのは、15年前のことです。ロサンゼルスから、10号線を走って、Unibersity of Redlands への大学訪問をした時のことです。
10号線は LAからまっすぐ西に延びるフリーウエーで、その時は途中のウエスト・コビーナ近くの道路が工事中で、相当でこぼこの段差が何カ所もあって運転しにくかったことを覚えています。サンバーナンデイーノには広島の安田女子大学のアメリカ姉妹校大学があったと思います。Unibersity of Redlands 、このエリアでは名門の私立大学で、本学のアドミッシォン・オフイスの担当者のロマーニ女史が出迎えてこの大学内を案内してくれたことを覚えています。大学のメインビルデイングは立派で、いかにも大学という建物だったことが印象的です。
この大学近く福祉施設であるインランド・リージョナル・センターで11月2日にまたしても乱の射事件があり多くの犠牲者がでました。
先月の27日もコロラド州で乱射事件があり犠牲者が出ているのは記憶に新しいところです。西欧社会の中で、アメリカは銃犯罪が歴史的に多い国で、銃犯罪に対する
何らかの規制や対策が求められています。これは、オバマ大統領も認識しているところですが、いくつかの政治的障害があって、実現していません。
自分の身は自分で守るというアメリカ西部開拓時代からの歴史背景があるとはいえ、このままでは国民全体が安心して暮らせない国になります。日本が過去に行った刀狩りのような「銃強制取り上げ」は、アメリカ憲法の国民の自衛権の保証があることから出来ないとしても、社会情報や犯罪歴情報の円滑な利用で、銃を持つ人をより厳しく管理するとか、銃犯罪者を相当に厳しく罰する法律をつくるとかの対策が急がれます。安心して暮らせる国、外国人が安心して旅行できる国アメリカになってほしいと思います。

<米乱射>福祉施設で14人死亡 容疑者2人射殺、1人拘束/Yahoo ニュース 毎日新聞 12月3日(木)11時37分配信
【ニューヨーク草野和彦】米西部カリフォルニア州サンバーナディーノの福祉施設「インランド・リージョナル・センター」で2日午前11時(日本時間3日午前4時)ごろ、銃乱射事件が発生した。地元警察によると、少なくとも14人が死亡、17人が負傷した。銃撃犯は現場から逃走したが、数時間後、警察が現場近くの住宅街で逃走車両を発見。銃撃戦の末、車内にいた容疑者の男女2人を射殺した。現場から逃走した1人を拘束し、事件への関与を調べている。
同センターは発達障害を持つ人々が利用する施設で、事件当時、スタッフら数百人がいた。銃撃犯は、施設内の集会場で開かれていた地元自治体の職員らによるパーティーを襲撃したとみられている。ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)は、連邦捜査当局者の話として、パーティー参加者の一人が別の参加者と口論になって会場を離れ、武装した1~2人を連れて戻ってきたと報じた。サンバーナディーノ警察のバーグアン署長は記者会見で、口論の後にパーティー会場から去った参加者はいたが、再び戻ってきたかどうか分からないとしている。射殺された容疑者の男女2人は、攻撃用ライフルと拳銃を所持していた。また、捜査当局は乱射現場で爆発物のようなものも見つかったと明らかにした。銃撃犯と関係があるとみられる現場近くの住宅を捜索している。
署長は銃撃犯の動機は不明とする一方、「使命があったかのように準備をしていた」と語った。「国内テロだ」と述べ、過激派組織「イスラム国」(IS)のような国際テロ組織による犯行には否定的な見解を示した。署長によると、銃撃犯が施設内にいたのは数分間で、通報を受けた警官らが現場に到着したときは既に逃走していた可能性が高い。
ロサンゼルス総領事館によると、日本人が事件に巻き込まれたとの情報は入っていないが、引き続き確認を進めている。
米国内の銃乱射事件としては、26人が射殺された2012年の東部コネティカット州の小学校乱射事件以来、最悪の事態となった。西部コロラド州でも先月27日、妊娠中絶を行う医療施設で男が銃撃し、警官1人を含む3人が犠牲になったばかり。今回の事件発生当時、米CBSのインタビューを受けていたオバマ大統領は「米国のように大量射殺事件がパターン化した国は、世界中どこにもない」と述べ、銃規制の必要性を改めて訴えた。
サンバーナディーノはロサンゼルスの東約100キロで人口約20万人。米メディアによると、事件があった施設は1971年にオープン。3万人を超える発達障害を持つ人々やその家族が利用しており、670人のスタッフがいる。2棟の3階建てビルのうち南側のビル内で事件は発生した。襲撃があった集会場は外部に貸し出すことがあるという。

ブラジルで日本人が殺害される

悲報が入ってきました。これは南米での出来事です。
ブラジルのサンパウロ州の都市の路上で、日本人の18歳の学生が2人組の強盗に襲われ、銃で撃たれて死亡しました。地元のメディアによると、死亡したのは千葉県出身で14年前からブラジルで生活していた ルアン・オオシロさん(18)です。オオシロさんは19日の午前1時半ごろ、サンパウロ州サントス市内のパーティ会場からの帰りに知人の女性2人とバス停にいたところ、自転車に乗った2人組の男に携帯電話を渡すよう要求されたということです。オオシロさんは抵抗せずにこれを手渡そうとしましたが、2人組のうち1人が発砲して殺害されました。2人組は何も取らずに逃走しており、警察が行方を追っているとの報道です。現在、サンパウロ日本領事館は、現地に住む日本人に深夜、外出する際には警戒するよう呼びかけています。海外では信じられないことが起きるものです。たとえば、自動車のダッシュボードにおいてあったタバコを盗るためにと自動車の窓を石で壊されたり、50ドルを盗むために拳銃を発砲するという事件の報告が過去にあります。いずれの事件の共通点は、あたりが暗くなった夜間に事件が起きているということです。銃の犯罪は防ぎようがないので、外国では、くれぐれも夜の外出は控えるべきです。
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こぼれたマニキュア事件

オーストラリアのサウス・オーストラリア州アデレード市に留学している高校生から、ホストファミリーを退去する時にトラブルが発生して困っているとメールで連絡が入りました。その問題は、生徒が使っていた部屋のカーペットのシミ。生徒によると、マニキュアを何ヶ月か前に少しこぼしたために8センチ程度の赤茶けたスポットマークが絨毯に付いたとのことでした。本人は除光液でなんとかしようとしたらしいのですが、旨く取れず跡が残ったとのことで、さっそく、こちらからホストマザーと話をして、後日弁償をすることになりました。そのホストマザーから1週間後に届いた見積書の価格にびっくり、なんと総額がA$2000。見積内容では、その部屋と、そこへ続く廊下のカーペットを全てをやり直す仕様になっていました。外国の家のカーペットは本格的で、全てプロの工事によるものがほとんどです。日本のようにフロアに簡単に敷き詰める様式のカーペットは現地では少なく、結局日本で入っていた留学保険の損害賠償保険を利用してこれをカバーすることになりました。もしも保険がなかったら日本円で20万円もの特別な出費になるところでした。次回からは、この留学生保険のことについて詳しく話したいと思います。

留学犬

イギリスのドーセット州ボスコムのボーデイングスクールに留学中の高校生から、犬にかまれて治療をしているメールが入りました。イギリスでは予防接種の普及で、狂犬病の可能性は少ないようですが、破傷風や犬の唾液に含まれる細菌による壊疽などの発病の可能性があるとのことで、保護者共々心配をしています。イギリスはペット熱が高く、どこの家庭でもその多くが犬か猫を飼育しています。資産家で豪邸に住む人などは、セキュリーのために邸内にどう猛なドーベルマンをかっている場合があります。英国にはブルドックやシエパードの中型犬ペットも多く、地域で犬の犬種毎の「毛並みスタイルコンテスト」が催されていることも珍しくありません。とはいえ、海外でも日本でも年に数回人間が犬にかまれたという事件が報告されているのが現実です。犬の事件で思い出すのは、2014年の2月にニュージーランドの田舎町で日本人の幼い少女が両親と現地の知人の家に訪問中にその家に飼っているどう猛犬にかまれたことです。これは大きなニュースとして日本にも伝えられましたが、被害者の幼児は体を数百カ所かまれて瀕死の重傷をおい、現在もオークランドの病院に入院しているとのことです。予測できない危険が海外生活には潜んでいるので、十代の高校留学生や旅行者の方々は、どこにいても、どんな時でも ①気を抜かず注意を怠らない、②危険に際して対処する意識を持ち続ける、ことを忘れないで欲しいと思います。

届いた悲報…またカリフォルニアで留学生死亡事故発生

このブログでは、今年の9月から、海外で発生した日本人留学生を含む外国への日本人旅行者が実際に直面した事故の例や、海外留学保険システムの重要性、さらには海外旅行保険の現況をお話ししてきました。留学生を含む日本人海外旅行者の怪我・病気の入院・単純治療や、さらには携行品盗難紛失、当事者が加害者となったケースの損害賠償請求などの案件で大手の保険会社に保険金が請求されたケースは年間60万件に上がるといわれています。2014年の日本人旅行者の集計数が1千万人を超えた現在、外国に旅行する方々は「旅行者としての自己認識」が必要だといえます。「自分には何も起きない」、「私だけは大丈夫」という考えを「外国では事件が発生して自分が直面することがある。その時はしっかり対応しよう」という意識を持って日本を旅立つ必要があります。旅行中にパスポートを紛失しただけでも、そのショックは想像以上に大きく、さらに旅行プランや留学生活の継続が、パスポートの再発行手続きにかかる経費と時間で台無しになるものです。パスポートの再発行は、戸籍抄本があると短期で可能ですが、それが難しい場合はパスポートのコピーを所持し、留学生の場合は渡航先国学生ビザのコピーがあれば再発行の時間を短縮することができます。万一の盗難に備えてクレジットカード番号の控え、パソコンデーターのバックアップをしておけば、被害を最小限に納めることが出来ます。「備えあれば憂いなし」は海外渡航者に対する教訓となる言葉です。
さて、先日も、また日本人留学生の自動車事故での悲しいニュースがテレビで報道されました。アメリカのカリフォルニアで、日本人留学生が交通事故を起こして死亡しました。留学生は、十代、二十代の若者が多く、彼らの事故の報道には心が痛みます。

大阪出身の日本人留学生が死亡 米カリフォルニア州で4人死傷事故 
【ロサンゼルス=中村将】米カリフォルニア州パームスプリングズ市近郊の高速道路で11月29日に、ワシントン州の大学に留学中の日本人女子学生4人が乗った乗用車が事故を起こし、1人が死亡、3人が負傷したことが2日、分かった。地元メディアが報じた。
地元警察の調べでは、4人は29日の午後1時50分ごろ、高速道路を走行中、中央線を越えて反対車線にそれ、横転した。4人のうち数人が車内から投げ出されたという。
報道によると、死亡したのはヒロオカ・ヨシコさん(22)=本籍地大阪府=で、19~22歳の3人が負傷。パームスプリングズ市内の病院に収容されたが、うち1人は意識不明の重体という。4人はいずれもワシントン州のセントラル・ワシントン大学に留学中だった。
地元警察は、だれが運転していたかなど、事故当時の状況を調べている。現場は、メキシコ国境から北へ約100キロ。今年は日本人留学生の海外での自動車事故が多発している。-産経新聞ネット版より引用-

アメリカの予期せぬ事件-州や地域によって異なる治安事情

昨日、アメリカのロサンゼルスの国際空港のあるイングルウッドで殺人事故がありました。犠牲者は日本人で、牛丼の吉野屋の前で銃被害に遭いました。

11月9日(日)午前4時ごろ、日本人男性Sさん(40歳)が、ロサンゼルス近郊のイングルウッドにある日系の牛丼チェーン店「ヨシノヤ(YOSHINOYA USA・吉野家USA)」が入っているモールの駐車場で、銃で頭を撃たれて死亡する事件が発生した。
ロサンゼルス市警によると、Sさんは、駐車場で助手席から降りて約2分後、誰かと話をしていたところを、近づいてきた車に乗っていた男たちに、至近距離から頭を撃たれて死亡した。また、その経緯は防犯カメラの映像に残っていたという。警察は事件発生直後に通報を受けて、逃走した犯人たちの車を負うも取り逃がし、現在も3人の男の行方を追っている。
Sさんの本籍は東京で、カリフォルニア州の運転免許証を持っていた。日本総領事館によると「短期滞在者」として登録されていたが、滞在目的は不明。現場は治安の悪い場所として知られており、今年に入り、イングルウッドでの拳銃による殺人事件は17件目。

イングルウッドはアフリカ系やヒスパニックと呼ばれる南米系の住人が多く貧民街があるために、昼間は別として夜は危険な地域です。ロサンゼルスの人口は約280万人、それに対して昨年起きた殺人事件は400件以上なので、7千人に一人が銃などの犠牲になっている計算になります。しかし、この治安事情は、州によって大きく異なり、例えば、カリフォルニアの隣のオレゴン州のポートランド市は治安が良い町として有名です。高校生が留学する地域は、ほとんどが小都市、あるいは田舎が多く、安心して生活できる環境です。しかし、銃社会であるアメリカでは、実際に何が起こるかわからないので、夜間の外出や現金を持っての一人歩きは極力さける必要があります。
それにしても、今年はカリフォルニアでの日本人にまつわる事故や事件がニュースで取り上げられることが多く、それはすなはち、海外に渡航する日本人が増えて多くの方が外国で生活を送っている証であるといえます。日本の大都市、東京や大阪でも毎日様々な事件が起きてテレビで報道されていますが、日本の都市ほど治安の良い国は少ないのが現実です。

留学中の盗難被害について

近年、海外で留学生が盗難の被害にあうケースが増えています。例えば、混雑したエアポート内でバックが盗まれたり、ハンバーガー・ショップでほんのわずかなスキにカバンが盗まれたり、まれなケースでは、留学先の学校内でカメラや携帯電話などの貴重品が盗まれたという報告もあります。アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど、いずれの国でも留学生に対する盗難は一定の頻度で発生しています。私の知る限りにおいて盗まれた物が警察によって発見されて生徒さんのもとに戻ってきたという例はありません。従って、留学生はこれらの盗難被害を防ぐ努力と注意と怠らない意識が日常生活で求められています。基本的なことですが、外出時に大事なものや貴重品は持ち歩かないようにすることが必要です。日本人の持っているものは、何れの製品も外国では高価なものが多く、メイド・イン・ジャパンは高級ブランドとして狙われやすい傾向があるのが事実です。海外では自分の持ち物には気を付けて、カバンは席を離れる時やトイレに行く時は脇にしっかり抱えて持ち運ぶなど最善の注意をして下さい。不幸にも盗難被害に遭った場合は、すぐに警察に出向いて被害届を出してください。そして盗まれたもの全てをその届出書に網羅して届けてください。被害届けが受理されたら警察から控え書類が発行されます。海外留学保険では携行品の被害が補償されているので、できる限り早く保険会社に連絡をとって保険金の請求を行って下さい。但しこの保険では、現金や、クレジットカード、コンタクトレンズなどは保障されません。また、紛失や置き忘れたものは、保険での保証の対象にはならないので気をつけましょう。

アメリカは訴訟社会

アメリカは訴訟社会といわれて、さまざま案件が法律家に委ねられる場合が少なくありません。日本からの高校留学生の滞在先での偶然の出来事も例外ではありません。日本では、問題にならないことでも、アメリカでは重大に扱われたり、大問題に発展することがあります。アメリカでは十代の高校生といえども、日本の未成年に対する扱いや意識と違って、その各年齢経験にそって一定の責任を各自に負わせようという考えがあるからです。
留学生に科せられた損害賠償に関わる経験談を紹介します。日本人留学生がサッカーをやっていてボールがよその家の囲いを超えて庭の中に入ったことがありました。その生徒は、家人の許可を取って庭に入れてもらいボールを取りました。しかし、この一件で後日訴えられることになります。家人いわく「庭の芝生を新しく変えたばかりのところへ生徒が庭に入り歩き回り芝生が傷ついたのでそのメンテナンス代金を弁償してほしい」といものでした。生徒は「家人の許可を取って庭に入ったのだから許して欲しい」といいましたが「その生徒が芝生を傷つけたのは事実」として、庭師の人件費などを含めて$1280の請求がきました。別の例として、留学生が日本に帰国後、そのホストファミリーよりその生徒が滞在した部家のカーペットの修理費用の請求書が届きました。「生徒が日本に帰国退去したあとで、絨毯にマニキュアがこぼれていたのが発見された」と部家の写真が添えられていました。カーペットは部屋いっぱいに敷き詰められているため、その部家分全ての面積分を張り替えるという大工事になり$2600以上かかりました。これらの弁済費用は、全て留学生保険の賠償責任保険契約によって加入先の保険会社から全額支払われ事なきを得ました。米国社会では、自分が負った損害がある場合は、それを主張する習慣があります。日本のようにうやむやに物事をすませることが少ない社会であることを理解して生活する必要があります。

アメリカの医療システム

kyukyuアメリカで事故や病気発生時の通報先とその治療費用について今回はお知らせしたいと思います。緊急、消防、警察は全て911番で通報します。アメリカでの緊急時は ”Help!Call911“と言います。911番に電話すると、緊急センターにつながり
・911. What’s the location of the emergency? (そこの住所は?)
・What’s the emergency there? (どんな緊急事態ですか?)
・What’s your name? (あなたの名前は?)
と聴かれます。そこで救急車を要請すると救急支援会社へつながります。
アメリカでは救急車は有料で、現場への距離、時間帯、救急隊員の人件費などの費用がかかります。最低でも$2000(日本円で20万円位)は必要になります。以前このブログで書きましたが、アメリカには日本のような国が運営する医療保険制度がありません。実費診療が基本なので医療サービスはひとつの贅沢品といえます。通常の病気診断と治療を受ける場合は、病院(英語のHospital は入院施設と検査設備を持った医療施設を意味します)に行くことはほとんどありません。まず、地域の総合医 GP(General Physician)の診断を受けます。GPは全ての病気の知識を持っているので、その種類や状況によってスペシャリストと呼ばれる専門医を紹介します。GPの診察は診てもらうのに$200以上、処方箋料$100以上、薬は処方薬局で実費購入するため $50~$100必要です。従って、風邪で発熱して医院にかかる場合はごの合計額が必要です。病気で入院治療を必要とする場合は、高額な入院費が必要です。病院の病棟の部家代金は、ホテルのスイートルーム位の費用が相場とされ、1泊食事付きで $1000以上のため、アメリカ人は入院を嫌います。入院しても3日位で患者の意志で退院します。さらに手術費用が高額で、盲腸の手術でも$8000必要なので、この病気で3日手術入院しただけでも$12000はかかる計算になります。
歯科医の治療費も診察料と治療技術料がかかるために1回の治療費は$1000を超えます。そのためにアメリカ人は自分で歯を抜く人もいます。また、お金が無くて歯科医にかかれず虫歯を悪化させる人もいます。メキシコに近い地域に住む人は、わざわざ国境を越えて物価の安いメキシコで歯の治療をすることも珍しくありません。怪我の外科手術は、それだけで$5000が医療相場の単位とされています。
高校留学生持ち物の怪我、病気、持ち物の紛失や盗難など、1年間の長期滞在中に何らかのアクシデントに見舞われる確立は低くありませんが、これらは渡航前に加入する海外留学生保険でほとんどがカバーされるので安心です。