近年の、中国からの海外留学希望参加者の劇的な増加で、高校留学のシステムが変化しています。実際のところ、日本へ押し寄せる中国人観光客は、同様にアメリカやヨーロッパにも押し寄せています。中国人の高校留学生の増加も同様で、アメリカのひとつの高校に中国人の留学生が10名近くいるケースが報告されています。日本の留学エージェントの間では中国人の「爆買い」に習って「爆留」とこれを呼んでいます。中国人留学生の多い学校は、どうしても中国人同士がかたまる傾向があるために授業の休憩時間など中国語が教室内で乱れ飛ぶことが問題視されてきまして。中国では、若い時分に海外で学んだという就学経験を高く評価する風潮があります。外国で活躍する中国人を「架橋」と呼ぶように、外国の学校で学んで中国に帰国したものを「戻橋」と呼んで、進学や就職面で高く評価してリーダーにするなどの優遇をします。現在の中国の代表者である習近平国家主席も、若いときにアメリカのオレゴン州などに滞在して学んだ経験を持つ戻橋のひとりです。さらにいえば、ひとり娘の習明沢さんをアメリカのハーバード大学に留学させて卒業、それをもって中国帰国後に元国営企業体の重要ポストを与えるなどして娘の支援をしています。(写真は習明沢さん。ハーバード大学卒業式)