3月5日に、アメリカのジョージア州のコンビニエンス・ストアで、銃を持って押し入った強盗をそこの女性店員が撃退した様子がテレビに映し出されました。
飲み物を手にした男はレジに近付くと落ち着かない様子で支払いを済ませて、女性店員がレジを開けると、男は突然、懐から銃を取り出して店員に突き付けて金を要求、レジの引き出しごと奪いました。その瞬間、店員は負けじと男の右手につかみ掛かり、奪い取った引き出しで頭を強くたたき付けたので、男はたまらずに店の外に逃げました。
しかし、この映像をよく見ると、女性店員が男の拳銃を押さえ込もうとした時に何度も銃口が店員の胸部に向かっていたので、危険なシーンが続いていました。おそらく、この犯人は最初から銃を撃つつもりがなかったものと思われます。アメリカの凶悪犯の場合、最初から拳銃を発砲するつもりの場合が多く、そのために逮捕に向かう警察も必ず銃を構えて応戦します。今回は事なきを得ましたが、最悪の場合、この映像が殺人強盗のシーンとして放映されていたかもしれません。
10年前のことですが、アメリカの西部をレンタカーで旅した時に給油で立ち寄ったガソリンスタンドで、その料金コーナーが厳重な防弾ガラスで仕切られて、中にいる店員がピストルを腰に差してレジを打っていました。そのガラスの仕切にはクレジットカードを渡す位の窓穴しかない有様で、その地域がいかに犯罪が多いのかを物語っていました。
先程の拳銃強盗の犯人ですが、ハンマーを持ったこの女性店員に追いかけられて、その後警察に逮捕されたということです。