日本の高校のクラスと、アメリカの高校のクラスを比較してみましょう。
日本の高校は、毎年クラス替えによって自分の所属するクラスが決められます。それをホームルーム…HRと呼び、その学年中はそのクラスが自分の所属するものとなって、担任とクラスルームの場所が決められます。ほとんどの授業は、その教室に教科の先生が来てHRクラスのメンバーと受けます。高校2年生以上になると、歴史、英語、数学などのカリキュラムでクラスがわかれる場合があります。
アメリカでは、クラスはどの先生に属するかによって決まりますが、授業は、必修科目を除いて、生徒毎に科目登録するので生徒たちが教室を移動して受講するのが普通になります。例えば、アメリカでは学校敷地と建物が日本に比べて大きいので、区切られていて、社会科系教室ゾーン、理科系教室ゾーンなどのエリア制になっているのが一般的です。そこで、数学のクラスは1階のRoom-101:リチャード先生、外国語は2階のRoom-201:ナンシー先生というように示されています。生徒は、授業担当の先生がいる部屋に行くので、休憩時間には波のように教室の間を大移動することにります。
生徒は、指定された教室に向かうときに、自分のロッカーに立ち寄って次科目の教科書を取って行きますが、教室の移動距離が長くて授業開始時間に間に合わないケースでは、最初から大量の本を持ち歩いています。