ところで、オバマ大統領の演説は、常にスピーチ・ライターが執筆してると言われます。大統領と、大統領側近、事務方などで慎重に内容が協議されて、それに応じて文章の内容をおさめるのは難しい仕事でしょう。その時々の社会的な状況に応じた内容の演説を行うことが大統領の大きな役割でもあるのです。
広島の平和記念公園で行ったスピーチを執筆したのは、ホワイトハウスのローズ大統領副補佐官が務めたといわれています。しかし、これを否定するように、ローズ福補佐官は5月31日に自身のブログで、オバマ大統領による手書きスピーチ原稿の写真を公開して、大統領自身が広島でのスピーチ原稿を書いたことを強調しました。
ローズ氏によると、今回のサミット直前に訪問したベトナムで、オバマ大統領はこのスピーチ原稿に何度も手を入れていたと明かしています。ホワイトハウスの当初のアナウンスではは短い内容で所感を述べるにとどめると発表されていましたが、実際には17分間の長いスピーチになっていました。「被爆地を訪れた最初のアメリカ大統領として、核兵器のない世界と平和構築への道について話すことができた」と文章で振り返っています。広島から発したオバマ大統領のスピーチは、歴史に残る内容のメッセージであったことは確かです。
TOKASAN-Hiroshima
広島市の三大祭りのひとつとして有名な「とうかさん」が、2016年6月3日(金曜日)~6月5日(日曜日)に開催されたので、外国人スタッフと一緒に浴衣をきて町に繰り出しました。広島市中区中央通り沿いにある圓隆寺の稲荷「とうか大明神」の祭礼とされて、法華経の守護神である稲荷大明神を音読みで「とうか」と呼んだことからこの名称がついたと言われています。
「とうかさん」は毎年6月の初め、梅雨入りの時期に開催されることから、広島地方の浴衣の着始めのまつりとされており、この大祭期間中は、浴衣姿の参拝者で賑わいを見せます。近年は、広島在留の外国人の方が増えたせいか、さらに外国からの旅行者が増えたせいか、多くの外国人の方々を見かけるようになりました。
あいにく、6月3日と4日は雨が降り続いたので、せっかくの浴衣が濡れてしまいましたが、それでもアーケード街側の夜店で綿飴や、焼きイカを買って、ワイワイと仲間と楽しく過ごすことができました。 これから1ヶ月は梅雨になり、雨の時期が続いたあと、いよいよ7月から本格的な夏が訪れます。夏は高校留学の季節、これからアメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドへ出発する生徒さん、楽しい夏を世界で過ごして下さい。
オバマ大統領-広島へ
2016年5月27日夕方、アメリカのオバマ大統領が、広島を現職のアメリカ大統領として初めて訪問して、平和記念公園で献花をしました。その時の演説では、原爆の被害に思いを寄せる話をしました。被爆者代表と話をし、握手をして、言葉を交したのは印象的でした。
演説では、71年前の広島市民の犠牲者への思いや、 韓国、北朝鮮人の方々、そして捕虜として被爆した米国人の方々についても言及しています。この演説は15分間以上の長いものでした。「10万人を超える日本の男性、女性、子どもたち、何千人もの朝鮮人、数十人の米国人を含む死者を悼む」という言葉は意義のあるものでした。
オバマ大統領が広島平和公園に到着して過ごした52分間には、安倍総理や外務大臣(広島地区選出)の岸田外相らの出迎えを受けて、広島平和記念資料館を視察されました。訪問者帳に、アメリカ大統領としてサインをして言葉を残されています。
広島市民は、オバマ大統領が広島ヘリポート(元:広島西飛行場)から平和公園に向かう沿道で、好意的なムードで出迎えをました。被爆者の方々を思えば、複雑な思いもありますが、未来に向けて広島の人々はしっかりと平和の意義を考えながら生きていこうと考えたように感じました。
平和を願うシンボルである原爆ドームを背景にして、アメリカ大統領が演説をする日が訪れたことを嬉しく思います。
BABYMETAL の成功
今、何かと話題のBABYMETAL(ベビーメタル)。日本のメタル・ダンスユニットとして、話題を集めて、現在世界で活躍中とのことです。
実は、このグループの活躍を知ったのは、ニューヨーク在住の知人シェリー・エバンズさんからでした。「日本人のビジュアル・バンドのBABYMETALのコンサートがNew Yorkであるので、今度行くのだけど、日本での彼らの活躍はどうですか?」とメールが来ました。はてさて、広島出身のPerfumeは知っているけど、CMで話題のキャリー・パミュパミュさんは知っているけど、と考えていたら、テレビの歌番組「ミュージック・ステーシォン」にBABYMETALが出演されました。ボーカル担当のセンター SU-METALさんのパワーのある歌声、サイドの女性のよく揃い切れのあるダンス、そして、オリジナリティ溢れる曲(曲目は「KARATE」でした。)、それに、テクニック抜群のバンド(「KAMI BANDといわれるトップ・ミュージシャン・バンドだそうです。)これだったら、アメリカ・ビルボードやイギリスの音楽チャートにランクインしても不思議ではないと感じました。メンバーはまだ10代というのには驚きました。若者は可能性の固まりです。誰でも、世界の中心に立てる可能性を持っています。明日に向かって若い方々にぜひチャレンジをしていただきたいと思います。がんばれ、BABYMETAL!
熊本地震=ボランティア活動
2016年4月14日に熊本地方で、震源の深さ11km、マグニチュード7の地震が発生しました。熊本県の益城町では震度7を観測したとのことです。
それ以降、地震は何度も繰り返し、震度一以上の揺れの地震を数えると、今日まで800回の地震が発生したと言われています。
地震は、大分方面にも広がり、温泉で有名な湯布院にも被害をもたらしています。
この地震に日本中の人々が支援に乗り出しました。広島県でも支援金、義援金の募金活動が開始されて、さらに人的支援が組織されています。
5月のゴールデンウイークに向けて、広島市や県の職員、公共団体、各種のボランティア団体、大学の学生たちが熊本に向かってボランティアに出発しています。
日本では、阪神淡路大震災、東日本大震災の経験を経て、被災地を支援しようとする人たちのボランティア活動が広く組織化されてきました。広島市でも、平成26年の広島土砂災害の時に、多くの方々のボランティアの支援に支えられました。
そして、ボランティア活動に熱心な、アメリカ人、イギリス人の外国人ALTの有志たちが国際ボランティア・サポーターとして熊本に出かけていきます。広島から博多までバスで行き、一泊して、博多の友人の自動車で熊本まで明日移動する計画だそうです。現地では、おもに子供たちの世話をしたり、荷物運びをするとかで、事故や怪我なくゴールデンウイーク明けに広島に戻ってくることを期待しています。がんばれ、ステーブ、ボニー、マーク、セイモア、ティム!
ケリー国務長官の来広
2016年4月11日に、G7の広島開催外相会議のために広島を訪れたアメリカのケリー国務長官は、G7外相の一員として広島の原爆死没者慰霊碑に献花されました。この時に原爆資料館も見学され、原爆ドームも同時に見学されました。このニュースは、CNNのウェブニュースでも伝えられました。
広島の願いは、この原爆の悲惨さを多くの方に知ってもらい、核のない世界、誰もが安心して暮らせる世界を求めることです。アメリカの要人の訪問がきっかけになって、少しでも多くの方に平和の意義を考えて頂ければ幸いなことだと思っています。
ところで、広島へは毎年海外からの高校生が修学旅行で多数訪れています。アメリカはもとより、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドからは、大小のグループで来広されます。今年は、ニュージーランドのタウマルヌイ高校、アメリカのオレゴン州の公立高校、オーストラリアのクイーンズランド州の公立高校、カナダのビクトリア市の高校から修学旅行生が訪れる予定であることがアナウンスされています。
広島市も高校生の訪問受け入れに熱心で、公式レベルでの広島訪問に際しては市庁舎の訪問などが組まれる場合があると聞いています。また、広島県立国泰寺高校、基町高校、府中高校などを含めた多くの高校では、海外校との国際交流を行っています。留学や国際交流は平和であってこそのものなので、戦争のない穏やかな世界を心から望んでいます。
フリピン留学の現実問題
最近の留学トレンドである「フィリピン留学」について今回考えてみましょう。多くの方、特に社会人の皆さんがこの留学プログラムに参加されています。
フィリピン留学は、マンツーマンで1日8時間程度のレッスンを2週間程度行うというものです。とにかく多くの授業を安い人件費の元で行うという企画です。
しかし、ほとんどのケースでこの留学は失敗に終わっています。お金の無駄遣いです。
英語は、レッスン数を増やせば良いというものではありません。英語の習得は思った以上に難しいのです。
語彙学習、
文法学習、
会話レッスン、
リーデイング、
リスニング、
ライテングなど多岐に渡るからです。
さらに、TOEICやTOEFL受験の対策となると、そのテスト出題傾向の分析を行い、模擬テストを繰り返すことが必要になります。こういう試験対策まで含めて一日の学習プランを立てると、受講レッスンの1.5倍程度の自己学習が必要になります。このバランスを崩すことはできません。それが現実です。
そこで参加者は「フィリピンで留学では英語を話すだけだった、楽しかったけど無駄だった、お金も航空運賃を含めて20万円以上も掛かった。」という嘆きの結果になってしまいます。
フィリピンで、英文法説明を英語で受けても初心者には無駄な時間で、それは、現在完了形、不定詞、仮定法など、その用語だけでも初心者の英語力で理解できる筈がありません。そもそも、英文法は日本語で説明しても理解が難しい部分があるのです。それが英語で説明されるので難解になり、無駄なレッスン時間だけが続き、ストレスで受講が嫌になります。教材も驚くかな、英語や、韓国語、タガログ語で書かれたものなので悲劇はここでも続いて行きます。
フィリピン人先生のレッスンいっても雑談と変わらず、英語の学問に必要となる、TOEFLやIELTSが求めるアカデミック・イングリッシュは身に付きません。英会話に慣れることはできても試験に合格できない英語がフィリピン留学の現実です。
そういう意味では、私は広島市のエース外語学院の主宰する「英語短期集中コース」や、「TOEFLコース」、「IELTSコース」はすばらしいと思うので薦めたいと思います。
産地表示と学歴表示
今回は、個人的な話のブログになります。
友人の吉田俊昭さんと昨日、渋谷(詳しくは円山町)で食事をする機会がありました。神和駅近くの和食店の予約が取れたので、そこで19時に落ち合うことになりました。その店は、和食の名店といわれるところで、出される料理には原材料に産地が明記されています。例えば、宮城県産のわかめ、鳴門産の昆布、明石産のたこ、広島産の牡蠣というふうに、全ての料理は、食材が直送されてきた産地がメニューに示されていました。
そこで、学歴を偽ったというスキャンダルで注目されているショーン川上氏の話がでてきました。
吉田さんは「学歴というのは、自分の古里や産地のようなものだ。例えば、ショーンさんが、単なる経営コンサルタントといっても東京ではだれも信用しないが、どこから来た(どこの大学を卒業した)のか、そしてその大学が名門大学であれば、顧客となるクライアントは安心するんじゃないか。」と話しました。「東京で1番は、多くの場合日本で1番。どのようなビジネスでも東京は競争が激しいので、学歴を偽って箔を付けている人や企業はあるんじゃないか。」と付け加えて話しました。
「例えば、今食べてる牡蠣は産地が分からない牡蠣でなくて、今日の朝広島湾の浄水域で取れた牡蠣です、と表示すると、それを食べる者に安心感と付加価値を与える。ハーバード大学、ましてそこの経営大学院を卒業した経営コンサルサルタントなら、相当のアピールがある。」という話には確かに納得が出来ました。皆さんはどう思われますか。
ショーンK氏の学歴問題
最近のテレビ番組で、学歴を偽っていたというDJ&ナレーター、ショーンK(ショーン・マクアードル・川上)さんが週刊誌でクローズアップされているという報道がありました。このニュースには「芸能の世界に生きる人の表現のひとつだ。」「公的な仕事をする人として嘘はいけない」など多様な意見があるようです。ご本人の責任は別として、この件では社会全体としての日本人の学歴コンプレックスにも一因があるように思えてなりません。
外国の大学を卒業していると「英語が話せて、国際性に富んだエリートだ。」と考える風潮が私たち日本人の底辺にあるようです。その風潮に乗ってか嘘をつくことになったシヨーン川上さんは、ある意味で犠牲者かもしれません。
事実として、日本のトップ大学である東京大学でも、世界の大学ランクでは18位程度の位置づけで、世界100位内の日本の大学は、東大に加えて京大がなんとかランクインしているのが現状です。世界ランクの上位校には、米国ハーバード大学、MIT、英国ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、フランスはパリ・ソルボンヌ大学など名門大学が名を連ねています。
しかし、このランク付けは、アメリカやイギリスの教育機関評価団体や、ヘラルドなどの新聞社が世界の大学の査定を行ったものなので、国際言語とされる英語系とフランス語系の大学群はひいき目(西洋型の査定基準によるため)に評価されている可能性が否めません。個人的意見として申せば、国際的に有名な大学卒業歴であっても、それだけで人を判断するという風潮は改めるべきだと考えます。
ショーン川口さんは、実際は熊本の高校を卒業されていたとのことですが、そのバックグラウンドで、大企業の経営計画に係わったり、投資のコンサルテイング、さらには報道ステーション番組内で、政治や社会問題の評論を行われたのは一定の評価に値するといえるでしょう。
拳銃男に店員“猛反撃”
3月5日に、アメリカのジョージア州のコンビニエンス・ストアで、銃を持って押し入った強盗をそこの女性店員が撃退した様子がテレビに映し出されました。
飲み物を手にした男はレジに近付くと落ち着かない様子で支払いを済ませて、女性店員がレジを開けると、男は突然、懐から銃を取り出して店員に突き付けて金を要求、レジの引き出しごと奪いました。その瞬間、店員は負けじと男の右手につかみ掛かり、奪い取った引き出しで頭を強くたたき付けたので、男はたまらずに店の外に逃げました。
しかし、この映像をよく見ると、女性店員が男の拳銃を押さえ込もうとした時に何度も銃口が店員の胸部に向かっていたので、危険なシーンが続いていました。おそらく、この犯人は最初から銃を撃つつもりがなかったものと思われます。アメリカの凶悪犯の場合、最初から拳銃を発砲するつもりの場合が多く、そのために逮捕に向かう警察も必ず銃を構えて応戦します。今回は事なきを得ましたが、最悪の場合、この映像が殺人強盗のシーンとして放映されていたかもしれません。
10年前のことですが、アメリカの西部をレンタカーで旅した時に給油で立ち寄ったガソリンスタンドで、その料金コーナーが厳重な防弾ガラスで仕切られて、中にいる店員がピストルを腰に差してレジを打っていました。そのガラスの仕切にはクレジットカードを渡す位の窓穴しかない有様で、その地域がいかに犯罪が多いのかを物語っていました。
先程の拳銃強盗の犯人ですが、ハンマーを持ったこの女性店員に追いかけられて、その後警察に逮捕されたということです。