フランスのパリで2015年11月13日に起きた残忍凶悪な同時多発テロ事件。特に当日コンサートを行っていたバタクラン劇場では多数の方が亡くなられました。犠牲になられた多くの方のご冥福を祈るとともに、怪我をされた方の早い回復を祈っております。これは人間として、断固として許せない破壊殺人行為です。
世界中で、予想しないことが常に起きています。
私たちは、海外へ旅行するとき、あらゆるリスクの可能性を考えて、危険な状況を予想して準備をし、事件事故を予知して行動する必要があります。外国へ行くと言うことは、怪我や犯罪にあう確率を「高める行為」であるといえるのです。飛行機に乗れば、飛行機事故にあう可能性があります。有名な観光地へ行けば、自分がその場所に行くことで標的に巻き込まれ攻撃を受けることがあります。外国でレンタカーを運転すれば、自動車事故の可能性、ホテルへ宿泊すれば、ホテル火災に巻き込まれる可能性があります。ビーチに行けば、津波が押し寄せてきたり、火山に行けば噴火事故にあうこともあります。雪山に行けば、遭難や、雪崩事故があります。アフリカに行けば、未知の疫病に感染することがあります。中近東に行けばイスラム国に捕らわれる可能性があります。南米諸国では成人が誘拐されたり殺されたりしていることから、それらの犠牲者になることがあります。
実は、こういった危険の可能性を考えてみることで、短期の外国旅行であれば、一定の危険を回避することが可能になります。外国に派兵している国、例えばイギリス、アメリカ、ドイツ、ロシア、そしてフランスの大都市圏の有名な観光地や、人が多く集まるところはテロリストのかっこうの標的とされる可能性があるのだと考えて下さい。
英語のコアカリキュラム
最近伝わってくる文部科学省の話として、英語教員を学生が目指す場合の中心科目を規定して、コアカリキュラムとして作成することを発表したようです。大学の教員教職課程では、コアカリキュラムを編成することが求められそうです。コアカリキュラムは既に医薬学部で導入されていますが、教員養成ではこれからの取り組みです。大学入試の「読む」「書く」「話す」「聞く」の4スキルを指導する能力を学生に身につけさせようというものですが、はたしてうまくいくかどうかは疑問です。大学は卒業に必要な履修単位の3分の2程度をコアカリキュラムとして、3分の1は大学のカリキュラムで編成するとしていますが4年で125単位をどのように分けるのか難しいと思います。
現在の学校での英語教育では、高校を卒業しても英会話ができないと指摘されますが、ある意味、それはあたりまえのことで、韓国や中国でも高卒の生徒が英語の技能をマスターしている場合は少なく、日本人でも、高校という3年の限られた期間で完全指導するのは困難と思われます。とはいえ、「使える英語」とするため、文科省は近く次期学習指導要領で、小学5、6年生で英語を正式教科として、中学も英語による授業を基本にする見通しで、大学入試で4技能を評価する動きが加速しているために、英語教員の指導力向上が不可欠となりそうです。文科省は「英語教育改革の実践は、現職教員研修だけでは対応できないので、教員養成段階から英語指導力を上げる必要がある」と示しているようですが、実際、英会話をマスターするには留学経験がない場合と難しいと思います。
ハロウィーン広島いつまでも
前回、ハロウイーン・パーティ&パレ-ドについてのブログを書いたところ、多くの方々から「広島もすごかったですね」という同感や反響を頂きました。平和都市をめざす広島市の今年のハロウィーンは若者たちで大いに盛り上がったのは本当のことで、これからもそれが長く続き、みんなだ楽しめる催しになることを望んでいます。しかし、アメリカからは驚くべきハロウインについてのニュースが届いています。ハロウィーンの夜は犯罪が多発する日だと警告がなされていることをそのニュースは警告しています。ブログで前述した日本人高校留学生の服部君の事件はその氷山の一角で、実際には、多くのマーダー・ケースが発表されています。例えばサウス・カロライナで2008年におきた12歳の子供が射殺された事件、ペンシルベニアで2012年に起きた仮装少女殺人事件などです。
CNN USA Web News 2012/10/23
(CNN) ペンシルベニア州西部の町で20日夜、仮装してハロウィーンのパーティーに参加していた少女(9)が、親族の男性に散弾銃で撃たれた。少女は22日朝の時点で生死の境をさまよっている。地元警察の調べによると、少女は黒い服に黒い帽子を着けてパーティーに参加。会場の外を参加者20~30人が行き交うなか、丘に隠れようとしていた。その姿を遠くから見た親族の男性がスカンクと間違えて発砲し、少女は首と背中、腕に銃弾を受けた。午後8時すぎで、あたりは暗かった。少女は空路、約50キロ離れたピッツバーグ市内の病院へ搬送され、集中治療室に収容された。警察は発砲した男性を起訴するかどうか、まもなく判断を下すとしている。酒を飲んではいなかっいう。男性の名前や少女との続柄は公表されていない。
アメリカでは、スリや強盗などを含めると、ハロウィーンの夜は多くの犯罪が起きているようです。日本は、先進国の中で、安全水準が高い国だと言われています。しかし時として2008年6月の「秋葉原通り魔殺人事件」のように突然予期できない犯罪が起きたことも事実です。ハロウインの夜は、人混みの中を、武器を持って仮装した悪人が犯罪目的で自由に歩き回るのには格好の状況です。日本も、ある意味、ハロウィーンへ参加する人混みの管理のあり方を考える必要があるかもしれません。
日本人留学生の射殺事件を回想
今年は多くの人が参加したことで、とても印象的だったハロウイーン・ナイト。「日本のハロウイーンは、いつからこんなに賑やかになったのだろう」と思いをめぐらせた時に、ある悲惨な昔の出来事を思い出しました。当時はテレビ、新聞などのマスコミで「日本人高校留学生射殺事件」として大きく取り上げられました。1992年10月のハロウイーンの夜に、アメリカのルイジアナ州バトンルージュ市で名古屋からの高校留学生である服部君が無残にも射殺されました。この悲劇は広く報道され、アメリカという銃社会の深刻な社会実情が浮き彫りになりました。ハロウイーンで訪問しようとした家と間違えて、偶然ピアーズ宅に足を踏み入れてしまった服部君を、不法侵入者と間違えたピアーズ氏が「フリーズ-Freeze(動くな)」と警告した後に、ピストルで射殺しました。アメリカのマスコミもこの事件を報道したため、銃の規制をしようというムーブメントが一部で起きましたが、全米ライフル協会などの反対によって実現はできませんでした。その理由は「アメリカの人口3億人に対して、銃も3億丁以上が既に販売されて社会に出回っている。アメリカの憲法では、護身のための銃器保持が認められている」との事でした。
ハロウィーンの夜に★広島
今日は10月31日の土曜日です。皆が注目している「2015年のハロウィン・ナイト」がきました。テレビでは、ちょうど東京渋谷駅前の交差点とセンター街(バスケットボールストリート)の様子が放送されています。ハロウィーンのために「怪しく仮装した多くの若者たち」がスクランブル交差点を走り回っている映像が賑やかです。今年は、警察官の増員だけでは間に合わず、機動隊数数百人単位で出動したとアナウンサーが実況しています。実際のところ、ここ近年の3年くらいでハロウィーンの催しは全国的に定着してきた感があります。
さて、エースの広島オフィスが中区八丁堀交差点にあるので、中心地のシヨッピング・ゾーン広島本通りパルコ前に出かけてみることにしました。夜の10時には既に本通りが人で一杯でした。ウエディング・ドレスやテレビゲームのキャラクターなどに仮装した若者が大勢歩道にあふれて、ハロウィーンムード一色になりました。あちこちで記念撮影をするグループも多く見かけられました。クリスマス、バレンタインデー、そしてこのハロウィーンと西洋文化をことごとく自分の国流にアレンジして取り入れる日本人。ビジネスとしても、カボチャ、キャンディ、そして仮装用コスチュームの売り上げが躍進していると予想されます。
ブラジルで日本人が殺害される
悲報が入ってきました。これは南米での出来事です。
ブラジルのサンパウロ州の都市の路上で、日本人の18歳の学生が2人組の強盗に襲われ、銃で撃たれて死亡しました。地元のメディアによると、死亡したのは千葉県出身で14年前からブラジルで生活していた ルアン・オオシロさん(18)です。オオシロさんは19日の午前1時半ごろ、サンパウロ州サントス市内のパーティ会場からの帰りに知人の女性2人とバス停にいたところ、自転車に乗った2人組の男に携帯電話を渡すよう要求されたということです。オオシロさんは抵抗せずにこれを手渡そうとしましたが、2人組のうち1人が発砲して殺害されました。2人組は何も取らずに逃走しており、警察が行方を追っているとの報道です。現在、サンパウロ日本領事館は、現地に住む日本人に深夜、外出する際には警戒するよう呼びかけています。海外では信じられないことが起きるものです。たとえば、自動車のダッシュボードにおいてあったタバコを盗るためにと自動車の窓を石で壊されたり、50ドルを盗むために拳銃を発砲するという事件の報告が過去にあります。いずれの事件の共通点は、あたりが暗くなった夜間に事件が起きているということです。銃の犯罪は防ぎようがないので、外国では、くれぐれも夜の外出は控えるべきです。
SLEPテストの重要性
アメリカ高校生交換留学の申し込みに際しては、現在もSLEPの点数がプログラム参加と、実際の現地ホストファミリーへのプレースメントで重視をされています。このテストは最高得点を68点の偏差値算定による最高点として、獲得点を算定するのですが、アメリカ高校生交換留学参加合格には45点以が要求されます。このSLEP45点のレベルは、日本の英語テストを代表する実用英検で示すと「英検2級」より少し上程度といえます。従って、日本の高校で英語が得意な生徒、高校学年で英語トップレベルの生徒は達成が可能な点数といえます。テスト形式は、TOEICテストのようなマークシート筆記式で、リスニングとリーデイングの2英語技能を試す問題に、限られた時間内に答えるものです。近年は中国を含めたアジアからの参加希望者の増加で、規定点数が上がる傾向にあり、47点以上を獲得することが推奨されます。このテストで高得点を出すためには英単語力が必要で、アメリカの高校学科を理解できる内容のものまで範囲を広げて学ぶ必要があります。一番これに相違するテストは、TOEFL-ITP(PBT)ですので、近い将来高校留学を目標とする皆さんは、ぜひこのテストを体験して下さい。
アメリカのホストファミリー減少
思いだすと、アメリカの高校交換留学制度に30年近く関わってきました。当初は、アメリカ中の各州の都市から日本からの留学生に来てほしいとうファミリーが多くありました。
ファックスやテレックスで、英文の募集要項が届いたことを覚えています。その時分は、アメリカに受け入れ先となる家庭を募集して留学生をサポートする現地の文化交流財団が多く、歴史のある交換留学組織ではYYE、AFS、ASPECT、YFU、ISEなどの有力団体がこの頃から活動をしていました。時代は現代に移り、現地受入団体の活動規模は半分程度まで減少してきました。その変化の理由は何でしょうか。ひとつは、ネット社会の到来で外国の文化や社会情勢をいつでも知ることができる情報近代化への変化があります。これにより、文化交流への取り組みのニーズが減ったことは確かです。他の原因としては、アメリカの国内景気の変動があります。現地の受け入れ先家庭がスポンサーとして無償で外国人を受け入れる制度であるために経済的な安定がないとその機会が減少することはいうまでもありません。近年10年間でもサブ・プライム住宅ローン問題やそれに関わるリーマンショックなどの社会経済問題が発生して少なからず高校生留学のシステムに影響したことはいうまでもありません。とはいえ、この制度の維持発展を心から祈るばかりです。
シアトルのバス事故について
シアトルといえばイチロー選手が活躍したことのあるメジヤーリーグのシアトル・マリナーズと、名門大学として知られているワシントン州立大学が有名です。この街は、カナダと国境も近いこともあり、海外からの観光客も多く訪れています。日本人に人気のある市街地に近いところで先月大型バスの衝突事故があり、死者に日本人1名を含む事故になりました。思い出してみると、昨年アメリカでは、カリフォルニア州のサンディエゴ市郊外のハイウエーで、パロ・モア・カレッジに留学する日本人留学生の自動車事故があり、それは大きなニュースとして報道されました。アメリカのフリーウエーは制限時速が60マイルを上回ることから、通常のドライバーはkm換算では120キロ位を出してグングン走行をしています。高速道路での自動車事故がいったん発生すると、その多くが重大な事故となるので、自分でレンタカーを借りて運転をする場合でも、グレイハウンドなどの長距離バスを利用する場合でも注意と覚悟が必要になります。「自分の身は自分で守る」とういうことから、海外旅行保険などの傷害保険が必要なことはいうまでもありません。留学を行う生徒は、あらゆる局面を考えて準備をして行動したいものです。
★朝日新聞デジタル版の2015年9月25日版Web記事より引用★
米シアトルで24日昼、水陸両用の観光バスと大型バスが衝突する事故が起き、4人が死亡した。日本の外務省によると、日本人1人の死亡を確認したという。また複数の日本人を含む51人が病院に搬送され、このうち少なくとも2人が重体といい、現地でけがの状態などの確認を急いでいる。
大型バスには、近くのノース・シアトル・カレッジの留学生ら約45人が乗っていた。外務省によると、日本人1人の死亡を確認したと、現地の警察から在シアトル日本総領事館に連絡が入った。身元は明らかになっていない。死亡したのはいずれも海外からの留学生という。
シアトルの中国領事館の関係者は地元メディアに、病院や大学から聞いた話として「6カ国の48人が巻き込まれた」と話した。同校によると、留学生は約900人在籍しており、多くがアジア出身という。事故が起きたのは、シアトル中心部に近い、大きな橋の上。シアトル・タイムズによると、水陸両用のバスが車線からはみ出し、反対車線を走っていたバスの側面に衝突したという。
増え続ける中国人留学生
近年の、中国からの海外留学希望参加者の劇的な増加で、高校留学のシステムが変化しています。実際のところ、日本へ押し寄せる中国人観光客は、同様にアメリカやヨーロッパにも押し寄せています。中国人の高校留学生の増加も同様で、アメリカのひとつの高校に中国人の留学生が10名近くいるケースが報告されています。日本の留学エージェントの間では中国人の「爆買い」に習って「爆留」とこれを呼んでいます。中国人留学生の多い学校は、どうしても中国人同士がかたまる傾向があるために授業の休憩時間など中国語が教室内で乱れ飛ぶことが問題視されてきまして。中国では、若い時分に海外で学んだという就学経験を高く評価する風潮があります。外国で活躍する中国人を「架橋」と呼ぶように、外国の学校で学んで中国に帰国したものを「戻橋」と呼んで、進学や就職面で高く評価してリーダーにするなどの優遇をします。現在の中国の代表者である習近平国家主席も、若いときにアメリカのオレゴン州などに滞在して学んだ経験を持つ戻橋のひとりです。さらにいえば、ひとり娘の習明沢さんをアメリカのハーバード大学に留学させて卒業、それをもって中国帰国後に元国営企業体の重要ポストを与えるなどして娘の支援をしています。(写真は習明沢さん。ハーバード大学卒業式)