英語の実力テストであるTOEFLや英検の将来の大学入試活用が新聞で報道されました。教育も国際化を呈し、ボーダーレスな競争時代に突入した今日、世界基準のテストの導入を図ることは重要なことだといえます。日本経済新聞社2014年12月24日号/電子版より抜粋
大学入試の新共通テスト、英語にTOEFL活用も
中央教育審議会(中教審)は24日、大学入試改革の答申案を示した。大学入試センター試験に代わる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」は複数回実施。英語は「読む・聞く・書く・話す」という4技能を評価する方針を明らかにし、TOEFLなど外部の資格検定試験の活用も検討する。文部科学省は年内にもまとまる答申を受け、2021年度入試からの新共通テスト導入に向けて制度設計を進める。
文科省は近く、TOEFLや実用英語技能検定(英検)など各試験の主催団体や高校・大学関係者などによる協議会を設置し、各試験の出題傾向や評価基準などを検証する。検証結果を踏まえ、国が独自に学力評価テストの英語の問題を作成するか、外部試験に委ねるかを判断する。英語以外の教科では、思考力や判断力をはかるため、複数の教科・科目にまたがって出題する「合教科・科目型」や教科の枠組みにとらわれない「総合型」の問題を採用する方針を改めて示した。文科省は今後まとまる中教審の答申を踏まえ、試験制度の専門家会議で出題形式をさらに検討し、16年度中に問題例を公表、17年度にプレテストを実施する。
中央教育審議会の答申案ポイント
○センター試験を廃止し「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」を2021年度入試から導入
○英語は4技能をバランスよく評価し、外部試験の活用も検討
○各大学の個別試験は小論文や面接、集団討論などで多面的に評価する
○高校生の基礎学力をみる「高校基礎学力テスト(仮称)」を新設する