2022年8月6日に、広島市は被爆から77年目の原爆の日を迎えました。国際平和都市・広島の中心地にある平和公園において、「平和記念式典」が厳かに開催されました。広島県出身の父親を持ち広島を選挙区とされる岸田総理大臣も式典に出席され、また国連のグテレス事務総長も出席されました。グテレス事務総長は今年4月にロシアのプーチン大統領とウクライナ戦争について会談をしたことで有名な方です。その時は、残念ながら大きな歩み寄りは見られませんでした。そのウクライナ戦争が続いている中で、世界に平和の願いを届けることは広島の望みであり、果たすべき役割であるといえます。
この1年間で4978人の被爆犠牲者の方が亡くなられました。その方々の思いを忘れることなく引き継いで、次の世代に平和の大切さと共に伝えたいと思います。広島は、美しい都市として発展し、来年5月にはG7サミットが広島市各所を会場として開催されます。世界各国の指導者の方々には広島平和記念資料館を視察して頂き、原爆と戦争の悲惨さをより深く知って頂く機会になることを期待しています。
広島から世界に渡航する若者や留学をして外国のキャンパスで学ぶ学生の皆様にも、機会があれば、平和の重要性と戦争のもたらす悲惨さ、核兵器の禁止という私たちの願いを外国の若者と英語での会話を通して話して頂きたいと思います。日本は第2次世界大戦から戦後77年たちました。それでも、今もこの戦争のもたらした影響で苦しんでいる方がおられるという現実があります。広島は、今日も暑い日が続いています。